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海街diary 1 蝉時雨のやむ頃
女性マンガ
海街diary 1 蝉時雨のやむ頃
9巻完結

海街diary 1 蝉時雨のやむ頃

680pt/748円(税込)

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作品内容

男の部屋で朝を迎えた三姉妹の次女・佳乃(よしの)に父の訃報(ふほう)が届いた。母との離婚で長い間会っていない父の死に、なんの感慨もわかない佳乃は…。鎌倉(かまくら)を舞台に家族の「絆(きずな)」を描いた限りなく切なく、限りなく優しい吉田秋生の新シリーズ!!

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レビュー

海街diaryのレビュー

平均評価:4.7 132件のレビューをみる

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高評価レビュー

いい!吉田秋生先生のまごうことなき代表作
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ すごくいい!とても品が良くて爽やか読了感は、海からの頬を撫でる風のようでもあるし、山からのすがすがしい緑の風のようでもある。物語は決して軽い設定ではない。子ども時代を大人の身勝手で奪われた女の子(達)がいる。泣き方笑い方を忘れていた小さな女の子は、突如「来ない?」との声に乗った。その選択の肯定、さっぱりした4姉妹間には、女同士特有の不穏さを全然持たせずに、新たな家族形成が静かに進む。お姉さん三人三様働いていて別々に逞しさがあるのがいい。エベレストを渡って越える鶴の話がいい。最近読んだ神坂先生の「シルクロード」からの神の住む白い山、ヒマラヤ山脈に通じてるモチーフ登場も気に入った。藤沢在住の頃もっと地元を知っておくべきだったと深く後悔した。シラスも鯵フライも美味しそうでそそられた。鎌倉に移り住んできた人達とも繋がったり、鎌倉イメージを裏切らない地元のコミュニティの狭さだったりが、登場人物達の出会いと別れを要所で締めている。各人には其々事情があるのに連携を可能とし人の人生の局面に立ち会ってる。なのに、会話が自然なのでわざとらしい作り話臭が無い。ローカル色の深みが実在の地名を使って見事に随所に表れていて、街の景色が鮮やかに切り取られている。何回も出てくる海、海岸が、懐かしいような気持ちまでをも呼びこんでくるほど。
吉田先生作品は衝撃の大きさがあることが多いと感じてるが、本作は、話の中にそれなりにある事件が、意外にもマイルドな印象。それは多分、淡々とした日常を垣間見せ彼らの丁寧な暮らしぶりが描きこまれてきたからこその着地であろうかと。それなのに途中些かもダレない驚くべき手腕、さすがとしかいいようがない。
泣けるところも少なからずありながら、笑いを忘れないストーリー、手塚治虫先生の有名なおとぼけ絵も複数箇所に!。いい台詞が多くて各キャラの似てるところ似てないところの描き分けにも活かされて、本当に巧み。
アライは最後まで(最後になって一部だけ露出)全身像での姿を出させないのも戦略的ですごい。本編完結で、すずを乗せた江ノ電の去る後ろ姿がずっと目に残り、実物のことを思い出してしょうがない。
帰ってくる場所がある、の含意あっての「行ってくる」が、しみじみ良かった。
そのうち「ラヴァーズ・キス」も再読しようかな、でも、どうしよっかな。
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4件
2024年8月27日
四姉妹の物語り
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 父親の不倫が原因の両親の離婚を経験した三姉妹と、その父親の再婚後に産まれた四女が、父親の死を境に一緒に生活をしていくお話しです。お話し自体は四女のすずが中1で両親を失い、三人の姉に引き取られるところから、高校入学を機に寮生活を迎えるまでの3年間が描かれています。淡々と、それでいて細かな描写で思春期のすずと、それぞれの姉の恋愛が進行していくのが人間味が溢れていて好きです。最後はすずが高校入学の為に家を出るところで終わっていますが、番外編として、約10年後のすずと、少しだけ姉弟だった和樹が20歳に成長して登場します。和樹は母親の再婚時に母親のおじ夫婦の所に留まり、弟の智樹は母親について行った経緯があります。さらに、再婚後に出来た赤ん坊をおじ夫婦に預けてしまっていた母親。まともに育った和樹と歳の離れた弟と、母親について行った不出来な智樹。四姉妹の父親の3番目の奥さんはダメダメだったようです。たった1話の番外編で姉たちを頼ったすずと、母親から離れた和樹の選択が間違っていなかった事が証明されて安堵しました。風太との結婚を控えたすず。上の姉2人もそれぞれの相手と結婚して幸せなんだろうな〜と思えるラストが素敵ですね。
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0件
2023年8月14日
鎌倉で織り成す人間ドラマの名作
腹違いの妹との出会いから始まる4姉妹の物語です。

鎌倉を舞台としたドラマが丁寧に描かれています。
何気ない会話や、戸惑いや、行動が自然と淡々と描かれていて、小説を読んでいるような感覚でした。
色んな人物の視点で描かれているのが物語を深く厚みのあるものにしてくれています。

迷ったり、許せなかったり、浮かれたり、心配したり。
誰かが誰かを想っていたり。

どの巻も大好きなのですが、やはり最終巻がとても素敵でした。
読み終えたばかりだからかもしれませんが、「幸福」の話が好きです。

この作品では私も一緒に笑ったり泣いたりさせてもらえました。
引き込まれて一気に読んでしまいますが、ゆっくり読んでいる時間が幸せでした。
読後感は青空が広がるような気持ちになりました。
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3件
2020年11月18日
ぜひ、ラストまで!
映画化されてる作品なので、設定やあらすじはご存知の方も多いと思いますが、
映画では、描ききれなかった素敵なストーリーが詰まっていると思います。

何より、吉田先生が描かれる「海街」の空気感がリアルで素晴らしい。
神奈川生まれで、一時は鎌倉の隣の市に住んで、頻繁に自転車で鎌倉に遊びに行ってましたが、読むたびにその頃見た景色を思い出します。
海辺の街ってどこでもそうなのかなぁ。
「自分は自分、それでいいんだ」と思える空気があって、とても好きでした。
その中で、それぞれが伸び伸びと自分の道を選んでいく様は、清々しくて。
読むたびに温かい涙が溢れて、元気をもらえます。
映画とは違うラスト、ぜひ、読んでみてください。
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1件
2019年8月29日
鎌倉中学生日記
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ 中学生なのに子供である事を許されない四女『すず』許されなかった長女『幸』。
親の不在、親の死は子供を一足飛びに大人にする。

半分だけの血の繋がり、複雑な関係、それでも姉達は、末の妹に手を差し伸べた。
子供が子供の様に笑える場所を与えたい、と・・・。

これをアッパー系の作品にしている事が力量だと思う。
副題も、アネハヅルのエピソードも良い、「アライさん」の様な仕掛も好きだ。

作品中の3年足らずを12年かけて描いた秀作、
同じ世界線の作品として「ラヴァーズ・キス」「詩歌川百景」が時系列の前後にあります。
「ラヴァーズ・キス」を敢えて、読む必要は無いと思いますが、読んでいた方が楽しめるのも事実。
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5件
2023年1月24日

最新のレビュー

作者さんの造詣の広さよ
この作者さんの作品がどれも全然似通っていないのがすごい。分野が広いし、深い。この作品だけでも、サッカー、温泉宿、医療、金融、エベレスト…ヒューマンドラマって、半分は仕事が関わっているわけで、それぞれの設定を構築するだけですごい労力だと思う。学生の恋愛モノが多いのはその労力が要らないからかもしれない。
いいね
0件
2024年10月30日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

マンガ大賞2013受賞作品
制作:きりぽよ(シーモアスタッフ)
「BANANA FISH」のようなミステリアスな展開を期待してしまう1巻です。鎌倉で暮らす三姉妹は、15年前に出て行った実の父の訃報を受け取ります。それがキッカケとなり、三姉妹は父の2番目の奥さんとの子(妹)に初めて会います。その子は、子供ながらに、2番目の奥さんを支え、気苦労が絶えなさそうでかわいそうです。作中の「子供であることを奪われた子供ほど哀しいものはありません」というセリフが胸に刺さります。「ラヴァーズ・キス」のクロスオーバー作品でもあります。綾瀬はるかさん、長澤まさみさん、夏帆さん、広瀬すずさんの豪華出演で、映画化され、2015年6月13日に全国公開されます。

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