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作品内容

【ページ数が多いビッグボリューム版!】恋のトキメキが少しわかってきた中学2年の浩太朗。そよと父と大沢君の3人で行った土曜市。夜の学校ではドキドキの肝試し…。小さな村の夏休みはゆるやかに、眩しく過ぎていきます。

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レビュー

天然コケッコーのレビュー

平均評価:4.1 72件のレビューをみる

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高評価レビュー

語りすぎないのに語る饒舌な絵を見ながら
省きの美学。センスのいいコマ割り。白黒で圧倒的に描きたいものに迫ってる表現力。
カラー絵も素晴らしいことは、原画鑑賞の機会に知っているが、実は長いこと、くらもち先生は白黒が抜群に上手いと思って、カラー頁よりもずっと高く注目していた。

線の使い分けが素晴らしくて、田舎のいろいろなディテイルにも、ただの写生には現れない「雰囲気」の統一感を感じる。木村、木中、若干都会化?してる森町とのニュアンスの違い、自然の中での日々。
モデルはあるとは言っても、設定された村の事が、この漫画家の手にかかると、その村を漫画空間に造ってくれてる感じがするのだ。

此は一種の郷愁を利用して人の心を、原点に返らせる作品だと思う。清らかとか純朴とか、そんな小綺麗な形容で済まされない、そういう環境で出来上がる人間関係だったり、大人の事情だったり、子ども達のルール無用の世界だったりが、ハタから田舎を見る人間の都合のよい視点などではなく、中に居る者達が感じ、考え、動いてる、そんな様子を細やかなタッチで描写、中に入り込ませるように誘ってくる作品。廃校を危ぶまれる学校の存在と、在校生より大人の方が多いという、子ども達を巡る環境そのものへの、何処か喪われていく田舎らしさをダフらせて読める作品。

その日常生活、時々事件(と言っても他愛のない)が起こって揺らぐこともある小社会、古い共同体、所謂田舎臭さのその中になんとかいいもの、いいところ、を掘り出そうとする取り出し方、見せ方が、やっぱり卓越している。やはりくらもち先生が別格に居る。
作者の勝負所は、小手先の読者振り回し展開のストーリーなどではなく、いわば、1番題材にしにくい所をわざわざ狙って漫画にしている印象すらある。
しかしその挑戦が、キチンと色を出せていて、言葉の工夫、角度の工夫、何をそこに持ってくるかの工夫、全てになっている。

全て説明が欲しいタイプは読み辛い所もあるかもしれない。そこが凄い点であるのに、その上手い幕の引き方を、物足りないと感じてしまう人が世の中に居るので。
いや、語ってますし想像も出来ますし考えたら繋がるでしょ、というようなことを、全部作者に語らせたら、唇寒しなので、これはこれで丁度いいと、私は感じる。「めでたしめでたし」で終わる話が欲しい人はそういうジャンルのほうで満足して、というか。

漫画でしか表現出来ない方法で挑んでいる。
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4件
2023年9月16日
面白い
もっと早くに出会いたかったくらいです。
でも今だからこの細かい心理描写だったり分かるのかなぁなんて思いました。多分自分が10代だったら良さが分からなかったし、そもそも手に取らなかった(笑)やっぱり電子書籍は手軽に読めるのがいいですね。
くらもちふさこ先生の作品は初めて読んだんですが、絵で理解させたり読者に想像させる描き方だったので、そういうのが苦手な人(山場や見せ場が分かりやすい方がいい人)にはおもしろくないかもしれません もう三回くらい読んでますが毎回新しい発見があって、ホントに作り込まれているなぁと関心しました 。 大好きな漫画になりました。総合の評価は低いですが、好みがわかれるだけで決して内容がひどいとか絵が下手ではありません!(むしろデッサン素晴らしい)是非とも自分の目で読んで判断してほしいと思います。
ちなみに例えば最終巻、漫画としてかなり実験的な描き方の話があります。しげちゃんのお見合いの話や猫の回など、ベテラン作家になってもなお模索し新しい見せ方を提案するくらもち先生はやっぱりすごいし、今だに現役で描かれているだけあるなと思います。
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5件
2014年5月24日
くらもち先生はやっぱすげーや
ほんと凄い。ど田舎にやってくるイケメン男子にてんやわんやするという、みんな大好物なよくある題材ではあるのですが、登場人物それぞれの心情など、ほんと細かく色々な手法で表現していて深いし見逃せない。それを沢山いる登場人物や小道具を余すことなく使って表現するもんだから、流し読みしているとアレ?なんでこんな事になってんだ?と、なる。何回も言うけど、ほんとくらもち先生凄いわ~。後半絵柄がちょっと変わってしまって、大沢君イケメンなんだけど、なんか違う…。と、なったのがちょっと残念だったんですけど、そんなの吹っ飛ばす位、クスッと笑わせられたり、せつなくなったり色々楽しめる作品でした。
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5件
2023年1月20日

最新のレビュー

秀逸!新感覚な読み心地。
ネタバレ
このレビューはネタバレを含みます▼ はじめの何話かは昔から何度も読んでたし、映画も見たことあったのに今回急にハマって一気購入してしまった!これまでは大沢君のザックリ斬っちゃう感じ、そよちゃんの失言、そよちゃん以外の美醜の描き方など上手過ぎてヒリヒリするせいか何なのか先を買うことはなかったのになぜか今回どハマり。大沢君の魅力的なのに安心できない感じ、振り回されながら振り回してるそよちゃん、狭い舞台でのエピソードの濃さ、その観点が常人でない。転校直後のお話のイメージが強かったけど、お互いの傍若無人さで大沢くんと村が馴染んでいく途中の巻もいい。成長して2人の見た目が変わってくのもドキドキ。そよちゃんと大沢くんの会話がいいので登場が減る最終巻は寂しい&意外だし終わり方もちょっとびっくりしたけど、大団円じゃないのがらしいな〜と納得。これからも東京、大沢くん、地元を大事に思うそよちゃんetcは横たわり続けて波乱もあるだろうけど、最終的に2人は離れられないだろうしな〜。有名な先生で名作というのは知ってたけど感性と才能すごー。新感覚な漫画。表情豊かでイケメンくんにさえ歪むような百面相させるのも新鮮。紙でも欲しくなった。一つ、大沢くんのお父さん見てみたかった笑。
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1件
2025年2月25日

書店員・編集者などオススメレビューをピックアップ!

東京からきた彼は…
分析:いっちゃん(シーモアスタッフ)
映画化された、くらもちふさこ先生の人気作♪東京から超ド田舎にきた大沢広海くん!同級生ができたと喜ぶ右田そよちゃんだったが…!?町の空気感が感じられるような表現で、なんだか懐かしい気持ちになりました。2人の関係がどうなっていくのか気になります。

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