ネタバレ・感想あり川果町よろづ奇縁譚のレビュー

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魂に自我の釘を打つ
ネタバレ
2025年3月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家様買いです。黄泉比良坂的事務所に導かれ、自分という存在に辿り着く…まさに奇縁譚。
物語に惹き込まれるのはもちろん、何と言っても攻めが実直!実直な攻めでございますよ!優しい(不器用)から優しい(嫉妬深い)に成長した姿があまりにも希望で完結してることに絶望しました。

鈴島鑑定調査事務所からバイトのスカウトを受けた主人公・平子千佐は、人に「誰かに似てる」と思わせてしまう特技を持つ大学生。社長の鈴島と、鑑定員の魚住とで複雑怪奇な依頼を解決していく中、二つの大きな事件に巻き込まれていきます。

一件目、取り替えられた壺から出てきたのは、悍ましく切ない秘密、自己同一性の欠片、運命の約束。壺の調査依頼をした天花寺家のぼん、オトヒコとの再会。

二件目、オトヒコの告白に心が揺らぐ千佐。難儀な宿命が繋ぐ縁。愛に満ちた白昼夢。予見か嫉妬か、愛は時空を超える。自己の統合と受容。
幽玄で詩的なあの一瞬、何度読み返しても素晴らしい。これからは冬がきて雪が降るたびに、あの日に追いついただろうかと思いを馳せるんだな…。

社長と魚住の馴れ初めも、艶かしくて悲しくて惹き込まれました。空白の期間にお互いをどう思って生きてきたかを考えるだけで胸がいっぱいになります。
本人の意思ではなさそうな女装の理由と(厄除けとかだと思いますが)、最大でも4歳差とはいえ、オトヒコが高3の誕生日を迎えてるのかが明言されていれば、より没入できたかなと思いました。しかしオトヒコの年齢は人間年齢でいいんだろうか…現実世界もわからないことだらけだし、異世界のことはわからないままでもいいか。

胡蝶がみても荘子がみてもどちらも夢には違いない、夢であることを知っていることが大切なんだと感じる作品でした。
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怖いような、でも覗いてみたいような
ネタバレ
2025年3月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ ドロドロしたのが出て来たり、精神がイカれた奴が付き纏ったり、同じ目には遭いたくないエピソードが満載。
漫画の世界だし自分は大丈夫!という安心感もあって試し読みでスイスイ読んでドップリ嵌ってしまいました。
線が雑な箇所もあるけど、イカれた奴のヤバい表情とか正体不明の者のドロドロ具合等が素晴らしくて私的にはチャラになりました。
一つ引っ掛かるのが、平子と天花寺の名前を隠すエピソード。私の読解力の無さもあるけど度々(ん、どっちの話し?)とごっちゃになった。子ども時代だから髪型が似てたりするし、平子は男なのに目の下に傷があるのは女の子だし…。
平子何処だ!?って何回も、数ページ前から読み直した。
女の子の格好した理由は欲しかったかな。
あと唐突に社長の話しが始まるのもややこしかった。
「約束どうりさらってくれてありがとう」でやっと腑に落ちた。
ドロドロ、で気色悪そう…と躊躇する方もいるでしょうが、少しでも興味湧いた方は是非お買い求め下さいよ!
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おおー
2025年2月9日
キャラの描き分けがちょっとふんわりしていて、なおかつ年齢も変わるので、誰が誰だかわからなくなることしばしば、、、ですが読み終わった後、綺麗な話だったなと思えましたのでわたしは好きです!
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とても面白かったです。すごく好き
2024年10月20日
全てを説明はしていないけれど、それくらいが丁度いいような世界観。不思議さがより深い魅力となって作品を読み込ませます。人の醜い欲や人ならざるものの怖い世界を、主人公平子くんのふわふわとした空気感と、天花寺少年のひたむきで可愛らしいナイト感で全体的な印象を柔らかくしています。鈴島社長と魚住さんの話も中盤からの物語をさらに盛り上げていて本当に好き。平子くんの幼い頃の姿は、悪いものから身を守るための風習でしょうか。あと犬の犬丸がめちゃくちゃ可愛い!描き下ろしも素敵でした。
不思議BL
2024年6月6日
さすが四宮しの先生というか、世界観が構築されていますね。
他の作品も好きですが、この作品も大好きになりました。
時代設定は昭和初期とかなのかな、その中で人間の根の部分とかが深く描かれていました。江戸川乱歩的な感じでした。
貴重な多次元作家さま。めっちゃ良かった!
2024年3月1日
めっっちゃ良かった!
素晴らしい世界観です(^_^)
過去未来や多次元をふんわり(本当にふんわり)行き来しているような物語が描ける作家さんって数少ないので、貴重な多次元作家さまです(^_^)
登場人物が、人外なのか人間なのかもよく分からない不思議な世界にどっぷりハマります。
ほんわかホラーな妖奇譚
2022年8月18日
ファタジックな妖かし話。絵はほんわかとしているものの、影が薄くて人の記憶に残らない主人公を取り巻く世界は、少しホラーの香り。呪いや怪しげな生き物が行ったり来たり。
でも、一番怖いのは生きている人間だね。

登場人物たちの過去や未来が時おり交錯するので、よぉく考えないと話がこんがらがってしまうかも。

ファンタジー系のお話が好きな方なら、少し切なくて、怖くて、温かい世界はとても魅力的。主人公ののほほんとして放っておけない感じ、でも案外心はタフなところが好き。未来の彼氏もかわいいんだよなぁ。
謎は謎のままが粋なんです。
ネタバレ
2022年8月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 不確かなものほど大事なものだったりする。捉えどころの無さが最大の魅力だったりする。こういう不思議系の話大好きです。主人公が影の薄い設定なので脇キャラの個性が強い。社長と魚住さんの訳ありコンビの大人の関係が魅力的。ただれた関係かと思いきや、バリバリの純愛が奥底に潜んでてあてられました…。
不思議系、こう言うストーリー好き!
2022年2月12日
ファンタジー好きなら良いかも!私は大好きなのでホント、こちらの漫画ヒットしました。購入するに当たって絵が可もなく不可もなくってかんじで悩んだんですが評価良かったんで購入。買って良かったです!少しずつ登場人物の隠された過去が現れてそう言うことだったんだ~って納得したり。本当大好きです!最後に犬丸の擬人化可愛かった、そんな感じだよねって納得。こちらの作者さんの他の作品も見てみます。
まじないとか人ならぬもの系
2021年2月18日
ほんわか不思議系かと思いきや、どちらかといえばホリックとか系の不思議でした!不気味な感じあります。なので好きな人は絶対好きなやつです。人魚が最高にツボです。こういう人魚すき!描き下ろしの犬丸とか人魚とかすんごくツボを押されてきます。漫画に慣れてる漫画好きさんにオススメしたいやつです。面白かったです!
良かった
2021年2月13日
エロあり。絵と話は好みがわかれそう。1度読んでも分からなくて でも惹かれて何度も読みました。1冊表題作。他に短編が入ってなくて良かった。絵柄は雑に見えるけど 座り方や人・犬丸の足先の角度とか 細かいところに目がいってしまう。本当の名前はどこかに出てるかも知れないのに分からないままでまどろっこしい。ガッツリBLという訳ではないけど こういう話は好きなので絵も話も良かったです。また描いて欲しい。
さすがonblue!
2019年7月28日
onblueって作品の世界観を大切にしてますよね!かなり余韻に浸れる作品です。大好き!人物同士の関係や、いかに大切な存在なのかが謎を解くように話が進むたび明らかになります。だから最後まで読んだあとフツーに読みかえして二度美味しかったです。社長カプのほうのエピソードはまじ最高すぎた。犬丸も可愛すぎた。
優しくて奇妙な関わり
2018年11月28日
大学生の平子くんを中心に不思議な日常が描かれています。アルバイト先の社長・鈴島さん、社員の魚住さん、バイト中に遭遇した天花寺くんなど、縁がもたらす優しくて奇妙な関わりが生まれて…。人物相関図が入り組んでいて過去と現在、未来まで繋がる物語の展開はなかなか複雑。でも和風SFファンタジーのような雰囲気で読者の想像力も掻き立てられました。終盤の不穏な空気が取り払われて柔らかくあたたかなイメージが膨らんでいくような描写がとっても素敵です。
不思議系BL
2018年3月18日
いろんな縁がつながって今がある。不思議だけど素敵なお話でした!BL的には年下男の子がかわいすぎる。ふわふわな平子くんを精一杯守ろうとしてる姿が萌え!年下っぽい年下攻が好きな人にはおすすめです!もうひとつのCPも気になるし、もっと彼らのお話が読みたいので、続編をぜひ!
SF(少し不思議)
2018年3月13日
絵も展開も少しだけ現実を外れるSF少し不思議系。ファンタジー要素が線の細い画力と風情のある絵で最高にマッチング。
こういうのがBLにあるっていうのが素晴らしい。
少し不思議系とBLが好きな人なら買って損なし。
ファンタジー
2016年12月11日
まるまる表題作です。
もっと続きが見たかったー!
2カップルいますが、どちらももっと詳しく知りたい…
人魚の件特にもっと詳しく…!
恋愛話よりはファンタジーの方がメインになったストーリーでしたが、細かいところが繋がっていたりとよく作り込まれた作品でした。続編がほしい…設定が勿体無い!
シリーズ化してほしかったな〜
2015年8月21日
不思議なお話。このてのものが大好物なので、即買いでした。試し読みでは出てこない年下の男の子がまた可愛くて可愛いくて仕方がない。あと、犬丸(♀)もあんなに愛らしいとは思っていませんでした。不思議ものって、好き嫌い分かれるのかしら?できるなら、たくさんの人に読んで頂きたい作品でした!
ほのぼの怪奇
2014年1月12日
絵は繊細でほのぼの。内容は怪奇ですが怖くないです。好きな人はすごく好きだと思います。Hも濃厚ではないですがあります。立ち読みで気に入ったなら買いです。
不思議な感覚
ネタバレ
2023年12月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初作家さんです!表紙のノスタルジックな雰囲気が好きで購入。ちょっと怖いけどちょっと不思議な世界観に引き込まれました。ただ時系列が過去や未来を往き来するので少し分かりにくいところがありました。進んでは戻りながら読み返しするめのように噛みしめ味の出る作品だと思います。いつ読んでも別の感じ方ができ、その余韻が好きです。犬丸が可愛いかった!
怪奇もの
ネタバレ
2022年8月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 鑑定・調査事務所でアルバイトをする大学生 平子千佐と天花寺オトヒコという謎の少年、鑑定・調査事務所の社長と社員が主な登場人物です。千佐は「誰かに似ている」といつも言われる青年で本当の名前を知られると災禍に見舞われる、そして危険なことが起きると魂を散り散りバラバラにして蝶のようにするという能力?があり、天花寺は呪いをつくる力と封じる力を持つ家系の本家の少年という怪奇に満ちた設定で「百鬼夜行抄」とかそんなイメージに近いかなとも思うのですが、1巻完結なのでスケールがそれなりで、説明不足なところもあったように思います。もうちょっと深掘りできたらよかったと思うのですが、やはり「百鬼ー」のようなゾクッとしたり、痛快だったり、う~んと唸る域にまでは、という感じでした。一読ではよくわからなかったので二回読んで少しわかったような。怪奇と縁が絡まっているようなストーリーでした。悪くないと思いますが、もうちょっとわかりやすいお話のほうが好きかな。もっと長いお話にされていたらおもしろかっただろうと思います。星3.5くらい。
2013年7月 総204ページ 修正=見えない構図、一部斜線で隠す。
パズルのように
2022年2月19日
一見、何の繋がりもないと思えるようなこと、登場人物が『カチカチ』っと音を起てて色んな方向から組合わさるような不思議世界。タイトル通り、正しく『よろづ奇縁譚』…一度嵌まると抜けられない四宮ワールドですね♪
一番最初に読んだ作品は『銀のくつ』で何度も読みたくなるお気に入り作品です。☝️今回のような『不思議世界』謎多き展開&ちょっと怖くてゾワッとするのも善き。ちょっと恐いけど読みたい…読みたくないみたいな。。
ほんわか不思議なストーリー
ネタバレ
2020年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL要素は少なめ。ほんわかした気持ちになれるストーリーでした。魚住さんが面倒見よくて好き!CPは二つあり、そのうちのサブCPがリバありでちょっと驚きましたが、全体的にBL色は薄目なのでリバ地雷な私でも楽しめました。星4つにしたのは、何故主人公が幼少期女性の服を着ていたのか分からなくてモヤったからです。(説明あったらスミマセン)ガッツリエロを求める方には合わないと思いますが、私はとても楽しく読ませて頂きました。
こうゆうのもあり!
2019年4月11日
話の内容はファンタジックなんで、それが好きな方にはOKだと思います。
なんで、BL要素は本当少ないし、ホントにBL入ってるの?って感じしますよ。最初の方は。BL要素が多目が好きな方には、向きません。
ぶっちゃけ「鬼を飼う」だっけ…。ああゆう内容が好きな方向け。
私はあの系統が好きなんで、全然ありだし、ホンワカしてて良かったです
不思議なお話。
2018年3月16日
う~ん、奇妙で不思議でちょっと怖い…ような、余韻の残るお話かなぁ。BLの要素を入れなくても有りな内容だと思うけど、まぁ、買って損はしなかったかな。あと少しだけエロ(リバ)ありだよ。
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不思議な世界
ネタバレ
2017年7月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みで雰囲気の良い作品だなあと思い、悩みながらも購入。結果、とても良かったです。無関係そうな話が、それぞれ繋がりあって物語が出来ています。ただ、
・試し読み増量の時に出てきた少年は人間でした!(私的に1番の驚き)
・先輩はリバなのかなどうかな。
・未来編が出てきた!少し早かったような。。
など。気になる点もありましたが、そこまで怖くなく、読みやすかったです。
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いい
2025年2月13日
いい話。全体的にほんわかしてるけど若干ホラーちっく?短編集かなとなんとなく思っていたら違いました。ちょっと顔の区別が若干つきにくくかったりちょっと読みづらく感じる部分がありましたがおもしろかったです。BL要素もあるようですがしっかりした物語でした。
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ちょっと不思議な話
2022年3月14日
ほんわかした絵とちょっと不思議な話がちょうどかみ合っている作品だと思いました。
現在とか過去とか話がまたがっているので、ほんわかな絵で登場人物の区別がつきにくかったです。
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まじないでつながる奇縁
ネタバレ
2022年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 204ページ。
随所でぞわっとする怪談系。雰囲気は良い。エロは無い方が好み。
魂を奪われないための仮の名、仮であるために不安定な魂、そのせいで他人からは別の誰かと重ねられてしまって真の自分がどこにいるのかがわからない。魂のイメージを蝶で表現しているのがキレイな中に一抹の不気味さを感じさせます。
最終的に平子くんが「自分」を手に入れられて良かった。
メインの話とは別に、大人カップルの話もなかなかの読み応え。大切だった人の歯から何か錬成しようと試みる話も切なくて良かった……けどこちらはオチで台無し(個人の趣味的に)。
全体的にはけっこう好みなので、別の作品にも手を出そうかと思う作家さんでした。

漫画の演出上引っかかった点として、平子の目の下の傷跡(最初、ホクロだと思った。絵だけで表現するのは無理なので、バイト面談のシーンで傷跡と明確になっててほしかった)。平子の幼少時の女装(他の方もレビューでなんでだって書いてますね。おそらくは丈夫に育つようにという伝統的なものと、魂を取られないように本来の性別と逆の格好をさせて目くらましの魔除けの意味)。女装に関しては特に、魂の不安定さの原因にもなるので、スルーせずに話中に絡めてほしかった。
気になる点は、旅の名付け親である「おじさん」が、平子の仮の名と真名の両方を把握していたところ。いや何のために行きずりの人間に名付け頼んだのよ、って。本人が真名を知らないっていうのも、そんなことあるの?って。その辺は詳しくないので正しいかどうかの判断はできませんが、今まで触れてきた作品や風習からはおかしいように感じます。
没入し切れず残念。
やりたいことはわかるけど
2020年12月20日
雰囲気は良さそうにみえるが、話の筋がわかりにくかったです。丁寧に描かれているけど全部が薄くて均一的なので、キャラも区別がつきにくく世界に入り込めなかった。表紙はめちゃ綺麗。
ファンタジー
2019年4月2日
メガネ特集でみつけて、高評価だったので読んでみました。
カバーの絵がとても綺麗だったのと、タイトルにも惹かれて読んだのですがなかなか不思議なお話でした。
BL要素よりもファンタジー要素が強かったので、私はなかなか話に入り込めず星3つにしています。
好き嫌いが分かれる作品かなと思います。
不思議系好きだけど
2016年9月30日
不思議すぎてよく分からなかった。結局平子って!?続きほしいかも。私みたいなお馬鹿にも分かるような…
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作家名: 四宮しの
ジャンル: BLマンガ 学生(BL)
出版社: 祥伝社
雑誌: onBLUE / onBLUE comics