ヒストリカルを描かせたらまず、さちみ先生の右にでる作者さんはいないと思う。そのくらい作風がクラシック調ということだろう。いい意味でです。ヘタレのエイドリアンに、芯のしっかりしたエミリー。普通はここで当て馬でどこかの伯爵や侯爵、あるいは令嬢などが登場するが、今回は執事のヘンドリクスがいい!124ページの彼の言葉には、私に言ってくれ〰️と読み終えた皆さんが言うであろう。心に響く、違うな。脳内でリバース状態のセリフです。ハーレクインのストーリーと言えば、男性側は、必ず落としてみせるだの、女性側は、彼をひれ伏させるわ!というような高慢ちきなセリフが飛び交いますが、この本はありません。ほぼレンタルで読むハーレクインですが、これは購入しました。