よくある始まりですが、主人公があくまで善良で勘違い(自分の能力を極端に過小評価している)して、常にポジティブで頑張り屋であることが、とても好感が持てます。また、最初からすごい能力を発揮していてということで、突然覚醒とかね与えられたりとかではないことや元の仲間にざまあするという筋ではないところも、不自然を感じたり、陰湿になるところがないのがいいです。
「僕の生まれた村では当たり前ですよ」との主人公の口癖?など、他の作品で既視感があることがところどころありますが、勘違いがうまく収まるというか、納めているので、驚き→納得→驚く人への共感の搭乗人物達の表情もよく、作品をさらに読もうとなっています。
ただ、主人公が出身地を言うと、「そんなところに村がありました?」という反応があったり、彼の能力を最初から知っていた元のチームの女性の含みを持たせる言動(彼を見守ることを依頼されているような)が、伏線となっているのだと思いますが、うまくまとめるのは大変だろうなと、他人事ながら勝手に思ったりしています。どうまとめるのか、楽しみでもありますが。
彼の出身地だという村はなかった、彼のその村の記憶は作られた架空のもので、彼の正体は、どえらい・・・となると、ちょっとシビアになってくるような・・・勝手な妄想です、忘れて下さい。