臓器提供・臓器売買という重い問題を社会問題として書きながらその奥で「命とは何か」「生きるとは何か」を問い続ける作品です。
題材だけ見ればかなり重いのですが、社会の仕組みや背景だけに偏ることなく、そこに生きる登場人物一人一人がしっかりと描かれているその人物と背景のバランスが見事でした
誰が正しい、誰が間違っていると簡単に割り切れないからこそ、読みながら何度も考えさせられます。それでいて物語としての引力も強く、「次の話へ次の話へ」と気づけば読み進めていました。
社会派作品としても人間ドラマとしても読み応えのある作品です。