ネタバレ・感想ありみずのいろ。のレビュー

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殺されるために育てた子供
ネタバレ
2024年5月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 全294p/中盤にエロ有(主人公以外と薄く):ストーリー重視でややバッドエンド。

無法地帯の街「天国」にはとある子連れの殺し屋セツがいた。セツは殺人を繰り返すうちに二人の夫婦を殺める。そこには赤い服をきた男の子が残されていて「将来この子に自分を殺してもらおう」と思い、リーシアと名付けた上で、日々衣食住を共にし、襲いかかる害悪から身を呈して護っていた。

だがある日のこと。かつてセツを拾ったロマネという男が現れ、リーシアとセツの仲を精神的にも物理的にも引き裂いてしまう。ロマネは殺し屋セツを愛していた。セツのためなら、彼の苦い思い出が詰まったこの天国という街を跡形もなくしてやろうと思えた。リーシアを遠い地に送りこみ、セツを自身の故郷で囲いこんで、暗い過去を振り返らずに生きていきたかった。なのにセツは心を無くしていくばかり。それもそう、リーシアはセツにとっての希望だったのだ。

リーシアは一体何者か?:時は遡る。少年期、セツは母親に連れ出されて無法地帯「天国」へ棄てられた。母親から受けた暴行でたくさんの血を流し、気づけば脳は赤色だけが認識できなくなっている(水の色と見極めがつかない)。天国で出会った一人の男娼リーシア。彼はセツのただ一人の友人だった。だが、ある日リーシアが良かれと思ってセツの父親を殺害してしまい、怒りや悲しみが込み上げたセツは、親の仇として恩人リーシアを刺し殺してしまう。セツの初めての殺人は自分に良くしてくれた唯一の友人だったのだ。その瞬間から世界がぱっと灰色になり、赤色だけが、リーシアの血の色だけが、鮮明に見えるようになった。

時は過ぎる。セツは殺し屋として日々を単調に過ごし、とある夫婦を業務の一環として殺害してしまう。そこには赤い服の男児がいた。その子供をリーシアと名付けて、かつての恩人(リーシア)になぞらえて甲斐がいしく世話を焼き、害悪から身を呈して護った。それはまるでかつてのリーシアと自分だった。自分(セツ)が親の仇をうつために恩人(リーシア)を殺したように、この男児(シン)も親の仇として自分(セツ)を殺してしまうだろう、これがセツにとっての恩人リーシアへの贖罪であり、追い求めていた自身の最後だった。セツは子供の手を引きながらも、その子供自身ではなく、その子を通して、最後の最後まで恩人リーシアを見据えていたのだった。
何度も
2024年3月30日
読み返してしまう作品に
出会ってしまった!

難しい
難しいんだけど
重い
重いんだけど
何度も手に取ってしまう

可能であれば
続編を読んでみたいような
この
終わりで良いような
あぁ
難しい…
一度では
2023年8月14日
難しくて、、、何度か読み返しました。やっぱりわたしには難しいなと思うのですが、またしばらくすると手にとってしまいます。
ほう、、こうくるか
2023年7月8日
読みごたえが凄い。ラストで好みが分かれそう。読んだ人の数だけ結末が在る、そんな感じです。私は切なくなりながらもすぐにハッピーな世界を想像できたので、好きです。光属性持ちなので。絵柄も好き。
他に類を見ない位あまりにも不憫なキャラ
ネタバレ
2022年12月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 殺し屋の世都と記憶の無い少年•礼夏は天国と呼ばれる無法地帯で一緒に暮らしています。礼夏が不安になるぐらい知り合いにも非情な世都は、でも礼夏だけは必ず守ると言い切ります。2年前、恐怖のあまり全てを忘れてしまった礼夏に、世都はちょっと困ったような泣きそうな笑顔で「大丈夫」と言ってくれて今の生活があるのでした。美しい顔立ちに全身傷だらけの謎めいた世都の過去を知るらしいロマネという男が現れてお話が動き始めます。やがて全てを思い出し、世都と引き離された礼夏は成長しながらも世都のことを思い出しては苦しみます。愛する人から傷つけられて赤い色の見えなくなる世都、愛してくれる人を傷つけてしまい赤い色しか見えなくなる世都、今日だけで昨日も明日も無い世都、そんな世都を救おうと、どこまでも喰えない男•ロマネと、少年もののヒーローみたいに真っ直ぐな礼夏とが手を伸べます。エロの無いハードボイルドでかなり重いですが、一読してからのニ読目でまた楽しめるしっかりした作りの作品です。
独特の世界観
2022年11月3日
単純なBLとは一線を画し、良質な映画を観ているような圧倒的なストーリー。とにかく良かったです。読後の感情が今までに無いものでした。
BL要素はほぼ無いので好みは分かれるかもしれませんが、私は今後も定期的に読み返すだろうなと思います。
大切に読む人に薦めたい傑作
2022年8月5日
私にとっては『はみだしっ子』『BANANA FISH』に並ぶくらい重厚な作品だった。読んでいて辛いのに、話が面白く絵も美しいので途中で止めようとは1度も考えなかった。濃厚なストーリーに引きずられて、溢れる感情を持てあましそうになる。
様々な視点から読める
ネタバレ
2022年4月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 吉田秋生先生のハードボイルド系作品やコッポラ監督の世界を彷彿させるような作品でした。非常に読み応えある一冊です。どの国でも存在するアングラ社会の実情や人権問題、社会的差別などマクロな事象から、一人の人間(キャラ)がそれぞれ個人として抱える過去の痛みや傷などミクロな事柄まで、深く考えさせられる内容でした。リーシアakaシンの存在がどうしてもバナナ~のあのシンとかぶってしまってw 名前のせいか?そんでロマネは本当に最高な当て馬役でした!w 彼の気持ちを考えると可哀想と思ってしまいますが、仕方がない。セツにはリーシアが必要だったしリーシアにはセツが必要だったんですね
ロマネーーーー!!!
ネタバレ
2022年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ っと、読後はただただロマネをぎゅーっと抱きしめたくなりました。モヤッとする方も、もちろんいるとは思いますが、個人的にはこの上ない終わり方でとても良かったです

表紙で泣いているセツ
記憶を無くしセツに拾われたリーシア(シン)
セツを過去から救いたいロマネ
(セツが愛しているリーシア)

あとがきで、『同じ世界を生きていても見ているものは違う』テーマの一つでもありますが、セツはずっとリーシアの世界だけでしたね。彼に赦し愛される事が幸せ、それ以外はいらないのかな?あとみずのいろ重いです。
セツがしてることは、周りを傷つけることなんだけど
全く嫌な気持ちにはならず。全てをなくし、あの死んだセツを見るくらいなら、リーシアの世界で笑っていて欲しい…っと2人のように思っちゃいます。
また、拾われたリーシア(シン)は、『天国』という国で育ち、外から見れば、最低最悪な国なんだけど、そんな国でも幸せはある。恵まれた環境に行ったからと言って幸せとも限らないし、セツがちゃんと愛してくれていたから、あの場所が特別なんだと。リーシアになったとしてもセツといる事が幸せなんだと。
そしてロマネ…彼が一番見ていて辛かったのですが、
セツが笑っていてくれたらもう幸せだよね。泣

セツとリーシアがイチャイチャしてるとこを、いつも邪魔しにいきそうなロマネですが、これが3人のたどり着いた希望(幸せ)なのかなって思います。
ロマネは、ずっと違う世界を見てると言ってたけど昔一緒に過ごした時間、セツは幸せだったと思うし、少しは見ていたんじゃないかな(*´∇`*)
ロマネ!落ち込むなよ!

はぁ〜。個人的に結構難しい作品でした。
全然レビュー出来てないですが、表紙に惹かれた方、
シリアスなBLが好きな方はおススメです!!
エチとかそんなのは期待せずに^_^;
エゴとエゴとエゴ
2021年3月30日
他の方おっしゃる通り舞台はネオ東京か流星街を彷彿させる犯罪街「天国」。国連が出てきたりFBIが出てきたりするので現代IF感あります。「天国」で暮らすセツと礼夏の前に何やらセツの過去を知るロマネが登場。どうなるんだ?という1話の終わりから今度はロマネ視点で話が進んで、そしてまた別視点へ。何が幸せかなんて他人には分からないものだし、結局自分のことは自分で幸せにするしかないわけでエゴだって悪くないんじゃないかと思ってしまう。大団円全員ミラクルハッピーエンドって感じではないけど、生きてたらハッピーエンドで終わるなんて無理だしやっぱりその時その時気分良ければ良いのではないかなぁって思う派です。このお話で一番好きなのは、ついさっきまで普通に仲良かったのに登場人物が「天国」出身だと知った瞬間ぎこちなくなる善良な子どもたち。人ってやっぱりこういう風になるのが面白い。自分も多分そうなるからどうとも言えないけど冷静に考えて何でそうなるのか不思議。やっぱり異物は排除したくなる本能なんだろうか。そして、結構表紙が好きです。ストーリーの想像とは全然違う表紙だけれどとても素敵。みずのいろはなにいろだ。
これは…
ネタバレ
2020年11月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 誰も幸せになっていないような…。
ロマネ、かわいそうなやつ…。
切ないけど暖かい
2020年9月23日
きみにあげる。も、独特の世界観だったけど。
こっちの方がさらに、独特ですね。
でもこの感覚、不思議だけど、画力といいストーリーといい好きです。
ちょっと切ないですが。
タイトルから切ない。想像と違ってました。
あとがきにある先生の突然見えない右側が、赤…に繋がってると思うと、なるほど。普通では発想できない…と思いました。
しかも中2!多感な時期の出来事が、こーゆー作品に仕上がるとは。
凄いです。
独特な
ネタバレ
2020年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 独特な世界観で好き嫌いがはっきり分かれるかと思います。何となく大友克洋氏のAKIRAのネオ東京を彷彿させるような。表紙と中身のイメージが違うので表紙もネオ東京風な画を入れた方がインパクトあったのではと個人的には思います。
BL枠にしておくのは勿体ないくらい。暗過ぎないハードボイルドなヒューマンドラマにBLテイストは少々。ちなみに私は断然ロマネ派!
ラストに向けて心臓がドキドキしたのは久しぶり。これは所謂メリバと言うやつでしょうか。ただ絶望とか救いようがないレベルではないので大丈夫です。
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深い
2019年7月19日
「同じ世界を生きていても、一人一人違う世界を観ている」この作品のテーマが深かったです。僕を愛して、というサブタイトルも、読了後にすごく胸が苦しくなりました。
ただのBLと思って読むと火傷します。
エロ描写もほぼありません。普段BLを読まない人にも是非読んで欲しい作品でした。
レビューで映画みたい、という言葉がありましたが、本当にその通りです。

セツ、リーシア、シン、ロマネ、みんな暗い過去がありその呪縛から抜け出せずにいて辛い。幸せって何なのかを考えさせられる、そんな作品です。
表紙、改めて見るとちょっと怖いですが、中身はホラーではありません。
自分が観ている世界
2019年6月10日
天地明察で絵と空気感が好きになったので、先生のbl初読です。
「同じ世界を生きていても、一人一人違う世界を観ている」このテーマを、こんな素敵に凝縮できるえびし先生てすごいなあと思います。
皆さんが言っているよう、まるで映画を一本見終えたかのような心地です。
最後のページは少しゾッとしました。セツの目に写る世界が、彼にとって幸せならいいな。
bl漫画とはいうものの、これは純文学だよねえと思いました。いい漫画です。
bl好きじゃなくても
2019年4月22日
とにかくストーリーが最高。まるで映画を見たような気分になります。絵も美しい。
切ない…
ネタバレ
2019年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ ハッピーエンド!!!という感じでは無いですが、まぁこれで良かったのかな…と思わせてくれるラストでした。
物語がとても深くて、少年漫画を読んでいるような気持ちにもさせてくれます。
BLというジャンルで見ると、ロマネ×セツ派の方が多いのかな…私は完全にセツ×リーシア派でした♩
でも、三人で楽しく暮らしているようで安心です。
独創的な世界観
2019年2月25日
ストーリーが深い!BL色薄いしエロもほぼないけど読み応えあったなー。それぞれの歪な愛を見てると切なかった..私的にはロマネの深い大きな愛が報われないのが切なすぎると思ったけど、平和で幸せそうで仲良く3人で生活してるみたいな書き下ろしに最後は温かい気持ちになりました。
エグい。そして、エモい
ネタバレ
2018年12月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 素晴らしいお話でしたが、しんどい。本当にしんどい。主人公がカラッとしてるので読後感は悪くありませんが、とにかくオチがエグい。昭和のバッドエンド育ちか、余程の強メンタルじゃないと耐えられなさそう。一冊で済ませて良い内容の重さじゃないよね?バナナフィッシュだって17巻あるんだし。けど、これを長期でやったらしんどいだろうな、とも思うので一冊で正解なのかな。わからない。『きみにあげる。』の後書きで『みずのいろ』は一度打ち切られているとあり、それも納得の重厚さです。以下ネタバレ。シンが世都から礼夏扱いされることを受け入れているので、好き嫌いは別れるでしょうが、これはこれで一つの救済の形(世都にとってもシンにとっても)かと思います。納得のいかない方もおられるでしょうが、読んだ人の数だけ正解がある物語。そして~、始ま~る二次創作ッ(ウルトラソウッ)。この作品を完成させるにあたって、作者さんは大変な精神エネルギーを消耗したと思うので、機会があれば大作お疲れ様と感謝の言葉をのべたいです。
わわわわ
2018年2月16日
わーなんでしょうこれ。映画かな?いや映画化はしないでください。凄い。いつものBL感覚で読むものではなかった。いや完全にBLではあったけれども。もっと続きが読みたかったのが正直なところだけれど、こういう終わりだからこそ残るのかな。余韻が凄い、、いやでもやはりまだまだ見ていたかった。
永久保存版
2018年2月14日
読みごたえがあり過ぎて…(T ^ T)
読むたびに良い味が出るような気がしてます
満足です。
2018年2月11日
何度も読み返しています。久しぶりに感動する作品に出会いました✨😩
凄い作品です。
2018年2月11日
過酷な環境と壊れた人に傷つけられた子供のやり場のない怒りと悲しみが伝わる。そうせずには生きられなかった人の贖罪と慟哭が読み手に響いてくる。また、最後の救いが涙を誘う。小説か映画の世界のようだ。初めて読む作者たが、人の心の奥深い所を露にする、凄い作品だと思う。
理想的BLがここに
2018年2月10日
こんなハードボイルドなBLがあったらいいなぁ、と思い描いていたままのものでした。世界観、奥行、登場人物、背景、コマ割り、台詞、間…全てが一つにまとまった、美しく完璧な作品です。他の方のコメントにもありましたが、BLというジャンルには括られず、それを超越していると思えます。主たる登場人物3人それぞれが魅力的なキャラと設定で、その関係性に焦がれ惹き付けられました。
引き込まれました
2018年2月9日
ストーリーといい3人のキャラクターや関係性といい全てツボでした。他の作品も読んでみようと思います。
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小説のように、映画のように、
2017年8月13日
肌を伝うみずのように、世界を滲ませず余計なものを滲み込ませず、すうっと流れるようなお話でBLというにはカテゴリーが狭すぎるように思いました。嗚呼、と読了後に溜め息を吐くような快さだった。ラストぎりぎりまで息を吐かせず、何処に着地するのかわからなかったけれど、予定調和のラストは御都合主義とまでは至らず美しい、と。やはり、槇先生は、こういった一見掴み損ねかねない世界観にグッと読者を引き込むことが上手い作者様だなあ、と。
ナニコレ天才?
2017年8月11日
作者さんスゴい。ちょっとイタくてセツナくてクルしい。映画のような展開、切り替え。時間がある時にじっくり読んで欲しい。ハッピーエンドとは言い難いけど書き下ろしを見ると一応平和になるのか?それとも希望か?『僕を愛して』愛されてたわけですよ。愛されてるわけですよ。まぁスゴいの一言。是非読んでみて。
読み応え有り
2017年8月4日
辛くて悲しい…このままそれぞれ救われないままなのかと気持ちが塞ぎましたが、最後は少し光が見えた様な。セツは一度殺された(?)ことでリセットできたんだろうか…。セツを生かそうとするロマネの愛が大きくて凄い、でもセツの愛を得るという点では報われてない様な…。ちゃんとロマネ×セツとなった続きが読みたいなぁ。
星5以上。続編欲しい!映画のよう。
2017年5月14日
294ページ、すべて表題作。

恋愛メインではない作品でストーリーがしっかりしてます。
それぞれに重い過去がありその心情に切なくなって泣けてくる。
セツもリーシアも心がピュアですごく愛しい。
映画のように印象深い読み応えでした。

たっぷりのページ数で映画だと余韻の強い良いエンドになるんでしょうが、BLとして読むとその後のストーリーが欲しくなる!

恋愛感情はなくはないけど、形になるかならないか程度なので、わかりやすいラブラブ・いかにもBLを期待する方には評価が低くなりそう。
でも自分はすごく好きでした。

BLによくある恋愛のためのストーリーではなく、ほのかな思いが交差しながらも背景ストーリーが主軸なのが良かったです。

話の根底であろう色覚についてがいまいちよくわかりにくかったのが、ちょっと残念。
それと表紙が確かにもったいない。
これはこれできれいではあるけど印象が薄くて内容のイメージと違う。
いいです!
2017年4月24日
これいいです。
恋愛以外のストーリーが展開され、話に深さがあります。
「作品内容」の説明がウマイのですが、これ作品読む前だとなんてことない説明文なんですよね…。
タイトルの副題「僕を愛して」も読み終わった後にみると、重みを増します。
殺し屋・世都(セツ)と少年・礼夏(リーシア)には、それぞれ重い過去があって、それがロマネの登場を期にいろいろ明らかになって行きます。
最期までどうなるんだろう、ハッピーなの?ってハラハラしてしまう映画のような展開。
BL色薄いしエロもほぼないので、王道BLやエロBLが好きな人にはおすすめできません。
あと殺し屋なのでそういう展開が大丈夫な人に。
700円ですが、294ページあるのでむしろ割安だと思います。
表紙の印象が中身と違いちょっともったいないです。
総294ページ。
僕を愛して
2017年3月21日
「僕を愛して」…なるほどです!
メインで出てくる3名が、それぞれに愛して欲しいと願い、それぞれの世界の中でトラウマ(思い出?)を抱えながら生きています。
病んでいたり、重かったりするお話が好きであれば気に入るのではないかと思います。ただ、日本では無いような裏社会のお話(殺人や薬等)なので、そういうのが苦手な方にはおすすめ出来ません。
最後の場面。彼が誰を見ていたのか…。苦しいですが、納得がいきました。
おそらく、私は好きな雰囲気のお話なので、何度も読み返すだろうなぁと思います。
好きな作品です👑
2016年11月14日
レンタルか購入か迷いましたがレンタルで読んだあと結局差額で買い取りしてしまいました。すごく好きでした。何度も読み直しています。万々歳のハッピーエンドではないのかもですがそれがまたかえってよかったです。無理のない感じで。この先も見たいなぁとも思いますが誰かが欠けたりしても嫌なのでこれで終わりでいいかな...
残酷な感情
2016年3月11日
読み終わってなんて残酷でまっすぐな物語だろうと思った。
正直残酷でエゴの塊で、でもこれは愛の塊だなと。受け止める愛ではなく押し付ける愛。
登場人物たちの葛藤が凄い。辛い。苦しい。でも最後までこの人たちを見届けなければと思う。最後まで見届けて、登場人物達の物語を完結させてあげようって思う。
きみにあげる。を
2023年1月9日
BL読み始めて間もない頃に読んで、すごく良いと思ってこれもいつか読みたいと思って今日まで経ってしまっていました。BLというより社会派というかヒューマンドラマの異色作という感じの非常に重たい作品です。甘さが一切ない。糖度0。当事者達は長い長い苦しみの時間を経て落とし所を決めましたが、所詮蚊帳の外の読者の私には救いがなかった。救いがないといえばBLと認識せずに魂の書のように思っているのが山岸凉子先生の日出る処の天子なんですが、山岸凉子先生の作品もよく救いがないと評されていたようなんですけど私はそう感じたことがあまりなくて。でもこのみずのいろ。には救いがないと感じる。この差は何なんだろう。ヒューマンドラマとしての評価は星5つ以上になるけどBLとしてなら4つかな。
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最後をどう捉えるか
ネタバレ
2020年3月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私はどちらかというと、肯定的に捉えました。

結局リーシアに思ったまま、ではなく、最後の面影というか、もういないって分かっているんだと思う。
いずれにしろ続きあったらよみたーーーーい!!!!!
やっと読めました
ネタバレ
2020年2月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビュー読んですごく気になって購入して、長いこと読めなかった一冊です。なんていうか読んだら辛くなりそうで、でも読後感はちょっと違いました。セツ、ロマネ、シン、みんな「僕を見て、僕を愛して」って思っていて、でもセツはいつまでもリーシアのことを大切にし続けていて、それは贖罪の気持ちがあるのでしょうが、セツがいつか目の前の相手そのものを見て、愛することができるのだろうかと考えました。やっぱりロマネが報われて欲しいのですが、セツはBLっぽくはならないような気がします。それでもロマネとシンはセツを護ります。素晴らしい日だとセツがずっと言えたらそれでいいと思えるくらい惹かれてしまったのだと思います。
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最後まで
2019年12月27日
切ないです。変えられなかったというか、最初から願いはひとつだけというか。。
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ラスト
ネタバレ
2019年8月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最後まで油断させてくれない作品です。
私には救いがないラストでしたが、彼にとってはそれが幸せなんだよな。
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世界観
2019年2月18日
ストーリーが壮大って感じですよ。他の方のレビューにもありましたが 映画っぽいですね。ただBLってくくりが微妙に感じる方もいるかもしれませんが。エロはほぼ無いので ストーリー重視の方にオススメです!
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ただのBLではなかった…
2018年7月23日
だいぶ前に購入して、深いなぁ〜とは思っていたけども。久しぶりに読み返してみたら、すごい!!ほんとに映画にできそうですよね。ラストは切なさが残ってハッピーエンドとはいいきれないけど、ずっと心に残る作品です。
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はじめての作者
2018年5月8日
切なく重い内容で読みごたえあったけど読後感は...沈みました(-_-)
普通のBLではないストーリー
2017年10月14日
完結まで10年かかった作品らしいです。
設定は重い感じ…終わり方は、私的には少しモヤッとした終わり方でスッキリしないというか、切なさを感じるというか…
また時間がある時に、ゆっくり、じっくり読み返したいと思います。
たまにはこういうのも...
ネタバレ
2017年3月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ アングラ世界でのお話で、登場人物が色々抱えています。なんと言うか、、雰囲気が独特ですが、雰囲気マンガという訳ではなく、BLっぽくないんだけど全く無い訳でもなく、、読み手を選んでしまう作品かもしれません。自分は、こういう作品もたまにはいいかな?と。ボリュームもあり、最後のシーンの続きを色々想像して、読後感も余韻が残る良い作品でした。
メリバかな??
2017年1月8日
独特な世界観。不思議な雰囲気のお話でした。それぞれの歪な愛を見ていると、とても苦しくなります。重めの話ですが、絵があっさりめなので読みやすいです。少し変わった話が読みたいという時にいいと思います。
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映画のようなストーリー
2016年8月28日
BLの枠ではないようなストーリーです。

無法地帯で暮らすトラウマを持った復讐屋の大人と他人の子供に芽生えた保護欲からのいびつな愛情。

歪んだ危険な世界の中に
言い聞かせるように日々の幸せをお互い感じながら
生きていた2人の心が、危うく脆いけど無垢な純粋さがあって余計に周りが歪んで見えます。

刹那的な世界の中にある少しの温かさ
シリアスなストーリーなので
そういう重めなのをじっくり読みたい気分の時に
どうぞ。
好みでした。
2016年1月8日
不憫というかなんというか、
元が短編だったからかスッキリする終わり方ではありません。
ハピエンかと言われれば、それも微妙。
ただそういうのが曖昧な終わりが好みだったのと、
雰囲気が完成されていた感じなので
星4つつけさせていただきました。
キャラクターが、お話の重さにストッパーをかけていて
そこが良かった。
まったりした後日談があってくれれば、なお良かったです。
お話の設定に反して、エロは全くといっていいほど
ありませんでした。
私にはそこもツボでした。
読み手に委ねるラスト
2022年12月11日
初読み作者様。試し読みとレビュー見て。世界観系好きなので。独特な設定とストーリー。しっかり書き込まれていて腰据えてからではないと読めない感じ。BL特有の甘さは微塵もなくストーリーを読ませるもの。ラストは読み手にどう捉えるかを委ねる流れ。絵の持つ雰囲気とストーリーがあっていて読み応えはあった。こうゆう作品とても好物ではあるが。個人的には今一つはまらなかった。可もなく不可もなくと言ったところ。あえて言うなら。何か強烈に揺さぶられるエピソードでもあればと。あるいはもう少しBL要素が含まれていたのならと。あくまでも個人の感想という事で。
独特の世界
2020年7月15日
強烈に惹かれる画です。描き込みがすごい。ストーリーが込み入っていて自分の好みには合わなかったけれど、ハマる人は多いと思います。
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ラストが切ない
ネタバレ
2018年2月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 綺麗なハッピーエンドではないので苦手な方は避けたほうが良いかもしれません。絵は綺麗だしストーリーの運びもいいのですが、個人的にはもう少し幸せになってほしかったです。
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BLっぽくはない
2017年3月5日
総294Pというかなり長めで読み応えがある。ただ、純粋に恋愛を見たい人にはちょっと違うかも。無法地帯での話なので暴力や殺人シーンなどもありますし幼少期のトラウマなどダークでもありシリアス中心なお話。3人の男性の純粋に想う気持ちと歪んだ気持ちとが入り乱れ、かなり病んでる所もあるし先がどうなるのか本当に分からなかった。最後がちょっと強引に展開された気がしてスッキリハピエンとまではいかないけど落ち着いて良かったなという感じでした。
淡々と
2017年1月17日
淡々と話が進んでいきます。軽く読むにはいいかな。心に残るという作品ではなかったです。
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感情に寄りすぎてた
ネタバレ
2023年2月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 294ページ。
無法地帯「天国」での殺し屋と彼が一緒に暮らしている少年との話。何か、ハードボイルドな映画が元にあって、そのBL二次創作なんじゃないかという錯覚の印象を受けました。舞台背景描写が少なくて、流れるようにBLになっちゃうところが。
理屈屋なので、土台がしっかりしていないところにキャラクターの感情的なところをどんどん投入されても、同調できませんでしたし、キャラクターにもあまり芯を感じられず。作者の都合で動いている感じでした。
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残念
2019年8月16日
好みの問題ですが、私はハマりませんでした。この世界観でBLの必要性を感じません。BLと切り離して世界観を重視した話なら読んでみたい。
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作家名: 槇えびし
出版社: 大洋図書
雑誌: HertZ&CRAFT