ネタバレ・感想あり橙のレビュー

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時間をかけて次第に色づく大人の恋
ネタバレ
2023年6月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新卒で入社してまもなくリストラされた河合純清が思い詰めているところに通りがかった森さんが声をかけてきます。着物姿のおじさま•森さんの家でごはんを頂いて落ち着いた純清に森さんは近いから好きな時にごはんを食べに来ていいよと言ってくれます。小説家の森さんは料理が気分転換だと言い、純清は就職活動をしながら頻繁に通うようになります。コミュ障の純清はなかなか自分をアピールできなくて再就職もままならないのですが、穏やかで大人な森さんに支えられて何とか乗り切るのでした。そこに森さんの長男の秋人と長女の椛か現れます。高校1年という難しい年頃の秋人とやりとりするうちに、純清は自分の森さんへの感情が恋だと気付きます。自分の想いを森さんに告げて姿を消した純清に、森さんは自分の気持ちを作品に表現するのでした。木々が季節を経てゆっくりと橙色に色づくように静かに進むお話は、最後まで恋になるのかならないのか微妙なところを描いて終わります。キスにも至らない歳の差CPの関係はスカッとキマリがつく訳ではありませんが、二人の醸し出す温かい世界にほっこりとします。
じわーっと
2016年1月24日
劇的な事が起こるわけでもなく、日々がたんたんと過ぎて行く物語。
一つ一つの感情がじわーっと染み込んで来ます。
良い物語です。
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ほっこりしました
ネタバレ
2015年12月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 繊細で美しいタッチの絵が淡々と続いていきます。性描写重視の方は そういったモノがこのお話には含まれてないので購入されない方がいいかもしれません(>_<) ですが物語重視・和服萌えの方は、ぜひ一度無料立ち読みして下さい!
……(ここからネタバレ注意)……リストラされて落ち込む青年 純清と、物書きの森が出会い、森の誘いから彼の家で食事を摂っていました。優しい言葉をかける森に、純清は徐々に癒されていきます。日を追うごとに森への謎の想いを募らせていく純清は、酔いに任せて自分でもわからない何かを言ってしまいそうになります。ですがその時、二人の子供が父親の家にやってきます。高校生の秋人と妹の椛は、特に警戒するでもなく ふつうに4人で食事をして帰っていきます。秋人になぜ親父のところへ通うのか、と問われ答えに窮した純清は、ある日 森が言った言葉と同じことを別の人から言われ そこで本当の気持ちに気付きます。そのまま森の家へ行き告白しますが、返ってきた森の言葉は「お茶、飲む?」でした。 (……この次のお話から視点主が純清から森に変わります)
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作家名: 夏糖
出版社: リブレ