「雨雫」
~サダオが涙を流すと雨が降る~母親の故郷での胡散臭い伝承。その地に転校してきた高校生サダオは、クラスや村人に遠巻きに見られ、居心地の悪さを感じていた。そこにクラスメイトの灯だけが近付いてきて…。しっとりとした雰囲気の表紙ですが、読み進めていくと次々に激しくなる二人にびっくりします。何とも言えない閉鎖的な感じが漂っていますが、時々クスッと笑えほっとさせられる不思議なお話です。
「初雨」
現代から2、300年くらい前の雨守のお話。言い伝えの始まりですが、少し切ないです。
「いっしょにあそぼ?」
サダオの妹のところに遊びにくる隣の高校生とそのクラスメイトのお話。転校前のお話ですが、これに出てくるサダオはちょっと…。