とにかく暗いです。
ただ、さすが河下先生。心理描写や人が抱く妬み嫉みがリアルで感情移入してしまい、ツラさにこっちの心が死にました。
登場人物のほとんどが何かしら心の闇を持ってます。そして、それが最後はスッキリ解決するかといえば、ぶっちゃけしません。一歩前に進めた、みたいな状態で終わります。作中は1年間しか描かれていないので、それぞれが抱えた悩みはたった1年間じゃ完全に拭い去れないものな気がするので、その辺りもリアルです。
残念ながら打ち切りによる終わりのため、綺麗にまとまってはいますが、もう少し彼らの未来を読んでいたかった気持ちになります。河下先生ももっと描きたかったんじゃないかなぁ。
そのため、なんだろう、読了後の晴れやかな気持ちはあまりないです。漫画に、幸せハッピーエンドを求める人には合わない作品かもしれませんが、それでも名作だと思っているので、是非読んで欲しい作品です。