映像化不可能と云われるこの有名な作品がついに実写映像化されるのに先駆けて読んでみることにしました。通信手段のない孤島で次々と起こる連続殺人。犯人の動機や人物像の描写など少し薄いなと感じる部分はあるものの、お互いを疑い探り合い疑心暗鬼になっていく過程は苦しいながらも一番面白い部分でもありました。途中まではこの作品の一体どこが映像化不可能なんだろうと思いながら読んでいましたが、終盤の"衝撃の一行"に鳥肌が立ちました。全てがひっくり返るほどの破壊力でした。これは確かに映像化は難しいと思います。小説だからこそ成り立つ犯人像だと思うのですが、これを一体どうやって映像化するのかとても楽しみです。