紙本→電子再読。イラスト付き希望。従×主、軍人、 身分差。大正11年(1922年)。貧乏華族で美形のエリート軍人・国貴。乱れた生活を送る父や弟など家族とも上手くいかず、金策に追われる日々。
遼一郎へ思いを寄せながらも離ればなれだった15年。再会後に国貴は必死に距離を詰めようとしますが……。現実を語る浅野と理想を持ちながら現実も理解する遼一郎。この二人に比べて良くも悪くもお坊っちゃ思考で一人空回りな国貴。
そんな国貴を巡り対立する浅野と遼一郎。ドロドロの底なし沼展開。遼一郎の告白が静かながら執着を感じて良いです。浅野は最後の最後に二人の熱に敗北?それとも次の機会を伺う?
後半は上海での日々。二人で生きるため頑張る国貴ですが、根がお坊っちゃまなのでここでも空回り。それでも二人の逃避行は上手くいって欲しい。