この作家さんの作品は、割と好みだったんですけど、コレはちょっとなぁ…って感じです。TLだから、早くそういう状況に持って行きたいっていう気持ちは分かりますが、設定が雑すぎると感じました。転生ヒロインの魔法学園へ行ってからの行動が、とてもじゃないけど第一王女のお相手として長くお城に通っている侯爵令嬢とは思えない!平民上がりで、つい最近男爵家の幼女になった…とかいう、乙女ゲーム系作品によくある頭の軽い軽薄なヒロインの振舞いそのものです。そんな彼女の振る舞いを見て、シェラが「良い子ね」などと感想を述べているのも理解不能です。そして、一番わからないのが、第一王女の設定です。脇役感が、半端ない!ヒロインがこの国に来るためのこじつけにしか見えず、いっそのこと居なくてもいいんじゃないか?と思ってしまいました。