凛として聡明な受けと賢明で包容力のある攻め。出会いや仮の夫婦となった経緯に運命はありませんが、紆余曲折ののち結ばれた時に州舜が言ったように、運命とか関係なくお互いへの愛を感じられる2人でした。怜欗がうじうじしてなくて、強くて賢くて、でも少し臆病なところがあるのも人間味があってよかったです。州舜は当然のようにスパダリなのですが、怜欗との掛け合いは本当に楽しそうで可愛らしい。オメガやアルファを漢字で表現されたのは確かに最初これどっちだっけ?と戸惑いましたが、すぐに慣れました。イラストも個人的にはイメージに合っていて、綺麗でカッコいい2人が眼福でした。この先生の作品を読むのは2作目で、もう一つも中華風オメガバースだったのですが、オメガが不憫でなく(高貴なオメガだったり、うまくに隠せていたりだからかも)危うさがほどほどで、アルファが有能で溺愛、という塩梅がとても好きです。オメガバース以外の作品も読んでみたいと思います。