『呪禁師〜誘惑』の続編です。前作と比べて、事件としても過去の掘り起こしにしても重かった気がします。それに比例して百鬼の仕事内容も手始めの一件以外は、真面目で本気の(つまり本当の力を使う)ものだったと思います。呪禁師の真の力を使うからといって、怖い話ではないのでホラーが苦手な人も大丈夫だと思いますけど、全体的に暗いしドロドロしていて、違う意味で苦手な人がいるかもしれません。
私としては、コメディ要素のある軽めのホラーやミステリー×BLは大好きなので、シリーズ化してほしいなと思います。今回、百鬼に師匠がいて師弟関係で仕事をしていたことが明らかになり、一人になった後は鳴海を迎えて二人で仕事をする…年の近い二人なのだから師弟というより相棒の方が近い気がします。なので、今後もバディものとして続けてほしいなと思いました。