悪役令嬢が転生して、悪役令嬢じゃなくなって、誰よりも美しく、性格もまともで、本来嫌われるはずだった兄弟や周囲の人々から愛されている。一方、本来ヒロインとして、周り中からチヤホヤされるはずだった転生者が期待に反する状況に置かれ、ヤキモキする…最近よく見る展開です。転生の元ネタになっている「原作小説」から大きく外れていることで出てくるいろんなギャップが面白いですね。現代世界のアラサー喪女が、宮廷の女の闘いに参戦すると「こんな感じになるのかぁ」と感心しました。
ただ、一つ気になるのは「侯爵令嬢だから王子の婚約者には相応しくない…」という表現が、それこそ何度も出てくるのですが、公候伯子男の序列で行くと、世継ぎではない第2王子の婚約者として本人がそれほどまでに卑下しなければいけないことなのかな?と疑問に思いました。このお話の中の特別な設定ならば、最初にきちんと説明してくれると良いと思います。