ネタバレ・感想ありつごもりの夜にもういちどのレビュー

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そうか、そうきたか!
ネタバレ
2024年5月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 途中まできっとこうだろうなー、でも原因はわからないなーと読み進めて…ほ~う、そういう事かぁとしみじみ。その後の展開もお、お、そうくるかって感じでしっとりとした世界に浸って読みました。優しい、そして先生の思われた世界が目に見えるような描写にさすがです!と言いたい。現実離れしたふわふわと夢見心地な読後ですから絶対ネタバレせずに楽しんでください。ネタバレはしてないと思いますが一応ネタバレチェックしておきます。
最後に会えて良かったね!
ネタバレ
2024年5月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 意外性と情緒に満ちた佳作。あらすじ読まないで読むべし。この手のお話が近年の中原さんの萌えなのね。パターンが同じ。なかなか会えない寂しさを耐え抜いた後、魂は再び出会えた。これ大事。同作者の他作品「幾千の夜を超えて君と」のラストが情緒があって綺麗なラストだったけど、何気に虚しかったので。いや、でも、こっちはちゃんと会えないと締まらないかも。
あー、やられた‥
ネタバレ
2024年1月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ すごく良かったー!これは是非ともネタバレなしで読んで頂きたい。
作品紹介を見て不思議系かなと思いつつ、読んでいくうちに先が読めるかも‥なんて思った自分を殴りたい!予想だにしない展開でとても面白かったです。
20年以上も作品を出し続けている先生ですから読者が思いつくようなお話になるはずもなく。加えてどの登場人物にも共感できるので自然とお話に引き込まれ、後半に向けてどんどんギアを上げてくるもんだからハラハラするし泣けてくるしで感情が追いつかない。最後まで緊張感がありつつもラストに訪れる「終わり」と「始まり」に胸を打たれ読後は温かい涙が溢れました。
毎年、晦の日にはこの作品を思い出すかも。イラストも◎!オススメです。
タイトル〜
ネタバレ
2023年8月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 時の流れが違うもの同士。夏の思い出が永遠にしたいものになっていく。祭りの日の幻想的な情景が2人がいるところをあらわしているみたいです。小椋ムク先生のイラストも、ストーリーを盛り上げます。素敵。都合良く行かないのが、中原一也作品。泣かされることを覚悟して読みましょう。オルフェウス、だと思うんですけれどね。自分の犯した罪を濯ぎ、土地を護るものとして努めていたのちに訪れた福音というべきか。悲しみの涙から喜びの涙へ。
泣けます
2023年7月2日
途中までコウキがあーそう言う感じなんだあー、と読み進めてたら…違うんですよ!
そしてそして、本当に切なくて切なくて泣いてしまいます。これはこれでハッピーエンドなんですが、それまでにどんなに2人が一緒にいたかったか、と思うとまたまた泣いてしまいます。2人の幸せをただただ願うばかりです。
注意‼注意‼ネタバレ大いにあります
ネタバレ
2023年6月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 夏休み、田舎の祖母宅で過ごすひまわりと療養中の吉乃のキラキラと眩しい夏の一時の物語。来年の約束をし吉乃は待ち焦がれるが、現れないひまわり。次に出逢えた時は、ひまわりが立派な男に成長していて、時の流れの違いに気付く吉乃。でもそれはひまわり側ではなく、吉乃が神代(かみしろ)で自身の時の流れが違いすぎて季節が重ならない限り、逢えないのだと気付き、その地から二人で脱け出しひと時の幸せを噛み締めるが神代を失くした土地に厄災が降りかかり、人の心を宿した吉乃がひまわりのため、自身が愛した人達のため、再び神代となってひまわりを護り来訪を待ち続ける。そして年若くして魂となってしまったひまわりとの一年に一日だけの逢瀬を待ちわび、心から楽しんでいた吉乃に神様からのご褒美が…


人成らざる者との恋愛は魂の繋がりでしか成就できないんだろうけど、あまりにも切ないし衝撃的な結末でした。ハッピーエンドではあるものの、もし生まれ変われるのなら来世で幸せになって欲しいと願わずにはいられない。
寿命差BL
ネタバレ
2023年6月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。受けが病気療養中の別荘に一人の子供が迷い込んで来て、夏休みの間だけの逢瀬を楽しんだりするお話。話し相手もいなくて寂しかった受けが攻めの訪れを今か今かと楽しみに待ち続けている姿が可愛い。前半は受けの視点で進み攻めが特殊な立場かのように描写されて行くのだけれど、端々に不自然さがありアレ??と疑い出したら実は時間の流れがおかしかったのは受けだったという叙述トリック的な展開へ。二人の視点の違いで物語の様子が大きく変わる構造なのが面白かった。そして最後は悲しさや切なさを感じつつもハッピーエンドで泣きました。書かれなかった攻め側の長い時間を思うと泣ける。
BLおとぎ話
ネタバレ
2024年8月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 何か変なのは判っていたけど、普通でないのはあちらの方だったのですね。神様って何なんでしょう?神様にはどうやってなるのかしら?その力は何処から来るものなのでしょうか?信仰が神を創り神を支え神に力を与える?そして人は信仰を、そして神はその力で人を守る事を止める権利がある?木の人形のヒトガタが人であった神様より色々なことを理解しているってパラドックスが興味深かったです。
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あっさり読了
ネタバレ
2024年8月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「幾千の夜を超えて君と」と似たような雰囲気の作品ですね。個人的には、そっちの方が面白かったです。作者様的には、祭りのシーンを一番気合い入れて描いたのだと思うのですが、なんか気合い入りすぎ?というか、湿度のある文章でそれがなんとなく合いませんでした。残念。伝えたいという気持ちが重い文章とでもいうのか…。でも、冒頭の攻めに惹かれている受けはとても良いですね。こっちも、どんどん攻めのこと好きになってしまうよ。受け視点では、攻めが急速に大人になってしまうんだけど、途中から攻め視点になり、認識に相違があることにやがて気づきます。この辺はやっぱり面白いな〜と思ったし、良かったんだけど、お祭りのあの雰囲気の中でのエチはなんだか落ち着かなくて、微妙かな……うーん、いまひとつ乗り切れないまま終わりました。多分、作者様の萌えとあたしの萌えが今回は一致しなかった。攻めと受けは生きてるうちには、まとまった期間の中で、回数としては数回しか会えなかったということになるんだろうか。線香花火みたいな恋。攻めは、受けに会えない間に女性経験も積んだっぽいし、女の人と結婚して子ども作ってその子どもたち、攻めの子孫がずっと受けのもとへ通い続けるパターンとかもあったかもしれない(それ某OLICやないか)その辺も正直なところモヤっときたけどね。まあ、攻めも健康的な男性なのでそういう欲求もあると思いますが、なんかあんなに吉乃一筋だよ、大好きだよ、みたいに言ってたの、読んでも脳裏に別の女がチラついた。純愛物なら、あの一文というか、一言余計かな……。どういうスタンスでその女性と関係してたんだい?と攻めを詰めたい。自分が思ったより乙女思考というか、もっとロマンティックなものを求めていたことに気づき、攻めへの要求が高くなってしまっていたな、と思う。マジであの一文読んで攻めへの気持ちがスーーーッてなったんだよね。あー自分、めんどくせえオタクだわほんと。(感動的な話だったのにあんた結局そのこだわり捨てられなかったわね
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作家名: 中原一也 / 小椋ムク
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 二見書房