ヒロインに心を寄せているのに、本人にアプローチ出来ない見目麗しき公爵家次男。彼は、他の女性には甘い言葉を大盤振る舞いできるのに…ヒロインに出会うと、目を合わせることもできず挙動不審になる…まごうことなき残念ヒーローです。一方、騎士として男性顔負けに勤めているけれど、女性としての自分に自信が無いヒロイン。自分に会うたびに挙動不審になる彼から「自分は絶対嫌われている」と確信しています。なんとも焦ったい状況です。そんなところに異国の皇子が乱入!一方、自分こそが血統的にも見た目にも、王子、皇子、そしてヒーロー、その誰にとっても相応しいと信じて疑わない傲慢な侯爵家令嬢が絡んできて、良いスパイスになってます。全体的に纏まっていて、嫌味なところもドロドロもありません。お昼休みにサラッと読むのに良い作品だと思います。