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愛人を囲う冷徹な伯爵との典型的な政略結婚、そして嫌われからの溺愛、その結末。【シーモア限定特典SS付】

ネタバレ・感想あり愛人を囲う冷徹な伯爵との典型的な政略結婚、そして嫌われからの溺愛、その結末。【シーモア限定特典SS付】のレビュー

宝楓カチカ 色素
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凝縮された愛憎の物語
ネタバレ
2025年8月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 絵に描いたような幸せが広がり、このまま下巻までいくのかな？と疑問に思っていた最中、見事に裏切られました。
暖かな空気から一変して急に冷たい情景が広がります。
人の一生とは何か、罪とは何か、そして許される事がいかに難しいかを考えながら読みました。
本当に見事な復讐だと思います。レナンドの親友に向けた復讐が1番背筋が凍りました。
「賭けてみようか」とエリーゼが言った言葉が最後に回収されたように思います。広がった様々な話が収束していき、メインの2人のみならず周囲の人の話も濃厚で、作品全体を通して表現一つ一つが丁寧かつ重く、時に暖かく心に入ってくる美しい作品です。
無様にも美しくもがきながら愛と赦しを求めていく姿に涙なしには読めませんでした。
重たい作品なので自分の精神が安定している時に大事に読み返したいと思います。
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何も知らないまま読んで欲しい作品
ネタバレ
2025年8月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ まずネタバレレビューは読まずに、試し読みもせずに、まっさらな状態でこの作品に出てくる全ての登場人物と向き合って欲しい。
読了後、きっとあなたは人間を感じる筈です。

この作品は読み進めれば読み進める程に鳩尾が引きちぎられるような錯覚を起こす程に苦しみを感じます。
ドアマットヒロインだとか、ざまぁだとか、そんな言葉では言い表せない程に重い。ひたすら重い。
前半に描かれる男が恋に堕ちていく日常パートに随所に差し込まれるささやかな表現が、パッとひっくり返る瞬間はまるでミステリー。

重苦しくも鮮やかに彩られた男と女の人生。
読んでいる最中に赤と緑がくるくるとチラつきます。

全ての登場人物がただただ人間でした。
悪人でもなく、善人でもなく、悲しいほどに生きた人がこの作品の中に詰まってます。
男を悪魔にしたのは男を無関心に踏み躙った人間でしょう。
女が悲しい復讐者になったのもまた人間に踏み躙られたからこそでしょう。
だけど悪魔に愛を教えたのもまた人間で、憎しみに囚われた女に慈雨を注いだのもまた人間。
男の悪魔のような所業も、女が復讐の為に心を殺すのも、人間の生々しさを感じます。

そうやって苦しみながらも生きたからこそ繋がった人達が居て、そうやってまた未来で繋がる。痛いからこそ幸せ。これがまさに人生だな、と。
痛みも幸福も人と関わらなければ生まれない。
女が愛を教えた事で、悪魔が人間に戻り、人間に戻ってしまったからこそ狂う程の痛みを知った。
それなのにどれだけ痛くても狂っても愛を捨てられない。愛を知った事で傷だらけの中で幸せを感じる男。

この作品はTLというよりもヒューマンドラマです。
人間の生々しさがヘドロのようにまとわりついてくるのに、なぜか暗闇の中にポツリと光が見える事で人間は醜悪なだけではないのだと感じられる色鮮やかな愛憎復讐劇。

これから先何度も読み返すだろうなと思える作品でした。
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胸に迫る大作
2025年4月1日
個人的にもの凄く好きな作品です。
凄く強烈なお話で明るい物語では無いので気力を使いますが何度も読み返してしまう魅力があります。
とにかく前情報無しで(特に下巻の試し読み無しで)読んで頂きたい。
因みに自分がこのジャンルの作品に求めているのは状況や心情、行動や表現などが『大人向け』な事です。こちらはまさに綺麗事だけではない人間の多面性を嫌になる程見せてくれる骨太なストーリーです。読了後は世界チャンプのボディブローを喰らったかの様な気分になりますが悔いは無いです。
残酷な描写があるのでそういった事が大丈夫で心に余裕のある方にぜひ読んで頂きたい大作です。
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ハリウッド映画を見たような壮大な気持ち
ネタバレ
2025年3月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ なんか涙と胸の痛さでぐちゃぐちゃになりました。
1巻で読むのをやめそうになりましたが、2巻を読まないとこの作品は終われない。
2巻を読んだ後に1巻冒頭のセシリアの気持ちを想像すると、笑顔や優しささえ痛々しくて苦しい。
何かのアニメで復讐は何も生まないってセリフがあった気がするけど、そんなの当事者からすれば綺麗事でしかないですよね。
一巻の表紙が復讐をやめた、こうなったらいいなの世界観だったのかな。
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ネタバレ踏まずに読んでほしい
2025年3月9日
御伽話のような日常の、あらゆる場面で結末に繋がる描写があり、2度読みなおしました。本当におすすめします。
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タイトルもあらすじも詐欺だ（褒めてます）
2025年2月2日
このタイトルとあのあらすじからはとても想像もつかない重厚な物語です。メンタルが安定しているときに読んでください。上巻読了した時点でお豆腐メンタルが瀕死のダメージを受けましたが読まないわけにいかなかった。それぐらい力のある物語です。でも、途中で離脱する人がいるのも分かる。私も読むのやめたかった。それでも最後まで読んで、後悔と満足が半々です。後悔は、きっと彼女の悪夢を私も忘れることは出来ないだろうと言うこと。読んだことへの後悔ではないです。でも苦しい。知らないほうが良かったのかもしれない。でも読んで良かった。この先もずっと2つの気持ちを持ち続けるでしょう。そういう、いつまでも心の何処かに引っかかり続ける物語です。
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まさに因果応報
ネタバレ
2024年11月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ とても重厚感のある話でした。残虐すぎて目を反らしたくなる描写が多々あるけど、残念ながら戦下では実際あるんだろうなと。英雄はたくさんの命の上に成り立つし。この作品は読者によって評価がかなり別れそう。私は好きでした。重い結末の後にノアとカレンの話でフフッとなって構成うまいなぁ。もうセシリアとは永遠に会えないかもしれないけど、いつかレナンドが6本の薔薇を目にする事が出来るようにと願って。
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壮絶なストーリー
2024年11月3日
始まりから終わりまで圧巻の内容でした。読了後のこの気持ちをどう言葉に表せば良いのか分からずうまく言葉が紡げない。webから続きが気になって購入。たくさん加筆されていて読み応えがありました。素晴らしかったです。ただ、心が弱っている時はお勧めできないかも。個人的には励まされましたが、人によっては重く受け止めてしまう内容かなぁと思います。
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そうきたかー
2024年10月16日
悲しいの一言ですね。なんでそこまでしちゃったのかなぁ国の命令でもやり方があるだろうし７歳の女の子に何してんのって書いてる作者さんもなんかなぁ
復讐がこれまた怖いね。読み返さないだろうなぁしばらく夢見が悪そう
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ええええええええ！！！【残酷表現あり】
ネタバレ
2024年9月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 好きな作家先生がオススメ(だったかな…？今考えるとただの読了報告だったのかな？？)されていて、よく内容を知らずに購入しました。
１巻の途中、溺愛パートまで読んで「このヒロイン可愛いかな？なんかあざといし、好みじゃないなぁ。この先はヒロインが攫われるとか事件が起きてヒーローが助けてめでたしめでたし？２巻は買うか迷うなぁ」と思っていたのですが…まさかの展開……。ヒロインに感じた違和感は、わざとそう感じるように書いていたんだなと思うと(それでいて、裏があるようには思わせない)作者様の筆力に完敗です。どんでん返しを読んだ時点で２巻も即買いしました。
残酷どころではない描写と、同じ場面が何度も出てくるところには辛さを感じましたが、救いはあるのかどうかが気になり最後まで一気読みでした。結末は、う〜ん…。ここまでの罪をおかしたヒーローが赦されるにはどうしたら良いか？というお話だったのかなと思いました。
地獄で禊をした後は転生して幸せになれるのでしょうか…どうなんだろうなぁ。
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面白いけど・・・
2024年7月28日
文句なしに星5つです。
ただ、心が弱っているときに読んではいけないお話な気がします。
上下巻まとめて買いましたが、まだ下巻を開く勇気がなく。
仕事が落ち着いて、心も落ち着いているときに読もうかと思います。
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重すぎる
2024年7月17日
題名に騙されて、あー好きなやつって購入しましたが、読んでて辛く心が痛くなる作品でした、内容は悪くないので個人的にはよくある過去に戻ってやり直し的なものだったらよかったぁってなったと思います、こればっかりは好みの問題てすね
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衝撃！
ネタバレ
2024年6月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初レビューです。少しずつ読もうと思ったら、夜中の３時まで一気に読んでしまいました。読み終わった後は放心し、しばらく戻れませんでした。あまりに悲しく、人間として生まれた者たちの、弱さ、愚かさ、醜さ、そして強さと美しさを見せつけられた気がします。復讐が暗く痛ましいほど、最後の最後のかすかな希望がとても美しい。この作者さんが書かれる次の作品がどのようなものになるのか、とても興味深いです。
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壮絶な復讐(閲覧注意)
ネタバレ
2024年6月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 早く先が読みたい！と思う作品は多々あれど、先に進むのが怖いと思った作品は初めてでした。
タイトルだけ見てラノベ定番の「冷たくしていた結婚相手に絆されちゃったやつね、はい、大好物ー」と購入、ま、ちょっと1巻の表紙が不穏だけど、2巻は可愛い女の子だしと読み始めたら、思いの他早い段階で旦那様完堕ち。2巻もあるのに？まさかこの先ずっと２人のイチャイチャが続くのか…と不安になったら、その不安は真逆の方向に表れました。

レナンドの過去が初めて暴かれたときには手先が冷えて震えてしまい、恐ろしくて先を読むのをためらうほどでした。残虐シーンが苦手な方は絶対にお止めください。トラウマレベルです。私は夢に見てしまい、本気で落ち込みました。

残酷な描写に意識を捕らわれがちになりますが、お話としては非常に練り上げられたものだと思います。
孤独で冷酷無慈悲、他者など虫ほどにも思っていたかった男が自分の命を差し出しても構わないほど愛した妻を喪い、発狂しながらも、己が仕出かした過去を悔やみ深い懺悔の日々を送る一方、妹のように可愛がっていた娘から向けられた牙に苛立ちながら過ごしていた男。
２人は地獄へ堕ちるも、方や永遠に救われない地獄、方や最期に愛妻に見送られ幸せな思い出と共に地獄へ。

レナンドのしてきたことを考えれば、到底好きになれるキャラではないのに、セシリアを想うレナンドが憐れ過ぎて心底嫌いになれなかったので、レナンドも他者を思いやれる人間であったと認めたセシリアが、最後はレナンドを赦し、あまつさえ微かでも愛情さえ持ってくれていたことが本当に、救いでした。
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タイトル詐欺！騙されたと思って読んで！
2024年6月21日
タイトルだけを見て「家族に冷遇されて悪評立てられた主人公がその噂を鵜呑みにした旦那に「君を愛するつもりはない」とかホザかれて放置されてたのに、妻の本来の姿を知った旦那が結果的に溺愛しちゃう系のよくあるやつでしょ？ハイハイ」と素通りした方、確実に損します。そんな生ぬるい話ではありません。
逆に言えばそういう話をお求めの方には向きません。
残酷な描写がバカスカ出てきますし、小さな子どもが酷い目にあったり、なんにも悪いことしてない人間が惨たらしい目に遭うのは耐えられないと言う方にも向きません。
私も本来、残虐な物語はめちゃくちゃ苦手なんですが、何故か読むのをやめられず、読み進めるうちに気持ちがどんより沈んでいき、重苦しくなり、決して幸せな話ではないのに、私の心の深いところをえぐってやまない作品です。
切なくて泣けるとか感動して泣けるとかではなく、息が詰まって、わけも分からないのに涙が出てきます。濃厚な作品を読みたい方にぜひ読んでほしい。
溺愛系ばかり読み漁ってたときに不意に出会ってしまった、とんでもない作品です。頭から離れません……。
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深い深い深淵をのぞくような溺愛の物語
ネタバレ
2024年6月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上下一気に読み切り、また始めから読むと、違う顔を覗かせてくれる、そんな壮大で壮絶な物語でした。
レナンドに残酷なまでに殺され踏みにじられた家族の復讐のため、セシリアは、エリーゼという人格に、姉の淑やかさ、兄の優しさ、父の寛容さ、母の強さを背負い、共に赤い悪魔に罪を突きつけます。
レナンドの死の間際の邂逅で、赤い悪魔ではない赤い迷子の子と、復讐鬼エリーゼではないセシリアのエピソード。ただのレナンドとただのセシリアとしての最後のシーンは鳥肌と涙とまらなかった。
タイトルや表紙は柔らかい印象、でも中身はガツンとドロリとした物語でした。
レナンドの夢見た、セシリアと子供たちの幸せな未来は、図らずもセシリアの最期の、絶望の中の、夢見た未来だった。
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読む人を選ぶが、秀逸で重厚な作品
ネタバレ
2024年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ web版での初見で、かなりの衝撃を受けた作品が書籍化されていた事に気付き、上下巻を一気読みしました。重厚な悲劇作品です。正しく悲劇。完璧な復讐劇です。幸せの絶頂から地獄へ急転直下。自分の犯した罪を悟った時、あまりの罪の大きさと後悔に壊れていく男。そして誰も救われない。タイトルから、よくある嫌われからの溺愛モノと思って軽い気持ちで読み始めると、中盤からの衝撃が大きいかもしれません。かなり残酷で残虐な、特に女性が読むにはとても辛い表現も多く、特に中盤からはあまりの残虐さに嫌悪する描写がこれでもか！と散りばめられいますが、作者様の力量でしょうか、一気に読み進めてしまいました。泣けます。とにかく重い!暗いと言うより重いです。最後の最後に、ちょっとだけ見える"光"というか希望？が、また涙を誘います。読み終えた瞬間、映画のようにエンドロールが流れて来そうな、物語の閉め方も秀逸です。ただ、読む人をかなり選ぶ作品だと思います。特に女性に対する暴行・暴力の描写や、グロテスクな描写が苦手な方は、避けた方が良いかもしれません。R20Gという感じです。
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悲しくて辛い恋と愛の話
2024年6月2日
ウェブで読んでから、こちらを購入。ウェブでも泣きましたがこちらでも泣きました。加筆とてもよかったです。
辛い物語です。でも心に沁みました。きっと読み終わってからもあれこれ考えるでしょう。面白かったです。
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残虐 注意
ネタバレ
2024年6月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上手い！
まだ1巻しか読んでませんが、きっと続きも読むでしょう。でも、もう少し体調の良い時に、かな。
ヒロインが純真健気なお飾り妻やってる描写の中にも、所々に不穏な気配を纏わせている。それが、先に待つ重暗い展開を感じさせていてドキドキしました。
本当に書き巧者だと思いました。

ただ細部に、事実に即さない描写があるのが気になりました。
例えば、死後2-3日も経過したら死後硬直は解けています。それらも注意して書いて欲しかったです。
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辛い話だった
ネタバレ
2024年6月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前半部、極悪人レナンド伯爵が、復讐とは知らずに、純真無垢を演じるセシリアに惹かれていく流れは単純に恋愛物語の様子で、面白かった。愛を知ったレナンド、だが憎い憎いレナンドに愛され続ける中、僅かではあるがセシリア自体もその愛情には絆された部分があった様な気がするんだなあ、ただ憎いだけでなくて。でも、どうにもならないよね、復讐相手レナンドの罪が深すぎて。
後半部は、セシリア死後の現実的ストーリー展開と、マジに死後の世界の天国と地獄の話、というか魂の浄化と償い編みたいな。悪虐非道の仲間達は後悔も懺悔もなくひたすら地獄の業火で焼かれ続ける。浄化が何かは分からないけど。
一読者の私としては、改心したレナンドが地獄落ちしたあと輪廻の輪に戻してやってほしいなと願ってしまう。無法者で捕食者でしかなかった彼が、愛を知り、守る事を知り、罪を知り、他者の傷みを解り、他者を救い、罰を受け入れ、償おうとする、本心から。
だから、輪廻の輪に戻れる事を私は祈ってしまう。環境により穢された彼の魂が再び同じ過ちを犯す事はもう無いように思える。セシリアの苦しみと僅かに魂が共鳴しあった様子から、来世での穏やかな巡り逢いまでを考えずにおれない。赦しが彼に訪れますようにと。
神の御業が、訪れますようにと。
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終始泣ける大作
ネタバレ
2024年5月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 良く有る話だと何気なく最初読みだしたら、タイトルの溺愛、その結末。の意味や表紙のみの絵柄上下巻は深い意味の有りました。
最初はヒロインは憧れや好きで政略結婚でも嫁いで来た健気な人でヒーローは正しく冷徹で他に数人愛人を囲っているヒロイン妻にはかなり冷たく戦場では赤い悪魔と言われていた人が真実の愛妻に目覚めてからはひたすら溺愛し愛人達を放りだし金銭は渡していたが、しかしヒロイン妻に溺愛するまでの長い期間ほぼ二年間放ったらかし言葉も誹謗中傷するし愛人達がヒロインを虐めても見てみない降りもしくは同じように攻めていて、最初使用人達も冷たかったけどこれは誤解からで噂が悪女使用人達に折檻など嘘を信じての
事でしたが、執事とヒロイン専属の侍女は早い段階から違うと気遣気誰にも優しく健気で聖母みたいな人だと1人ずつ理解し奥様と認め次第に仲良くなり旦那さんだけ除け者だったがヒロイン本来の性格を理解出来て自分も惹かれていたのだわかった旦那さんとの幸せに向かって行く話はよく有りましたがこちらの話は復讐劇今まで読んできた内容や話とは比べられないくらいに悲しくなりヒロインが騙した偽の人にならなかったいきさつや覚悟で望んで嫁いで来た理由は想像に絶する内容で、復讐心と半分は心も身体も壊れていたんでしょうね。そうじゃなかったらまともにまたないですよ。最初悲し過ぎて上巻だけにしょうと思いましたがアイツはどうなるのか気になり読み出したら深夜まで読み過ぎ涙が溢れてしまうぐらいに読み進めました。憎い敵ヒーローが最愛の妻からの斬罪でしたが、妻からの約束は守り時折り心が壊れていたけれど、執事が主人の側を離れず支え続けたのは悪魔悪人だったが人は変わり後悔し続けて生きたヒーローそして、ヒロインの意志を引き続いた姿を見て正解だったのでしょうね。侍女特にヒロイン付き人一度立ち去り戻って来た意味や目の不自由な男の子を結局は夫婦で守って来た理由等深い深い話で最後に子供だった男の子は少年になり墓場だけど、おそらく後に夫婦になるだろう少女同級生に偶然会った理由も有るのでしょうね。
ヒーローの生い立ちも1人でも愛情をくれた大人等居たら違った人生を歩んで来たのか、悪魔にはならなくてすんだのか、そうなればヒロインと出会わなくてヒロインは幸せに暮らしていけたのか、ヒロイン一家以外の人達も悲しまず幸せに暮らしてたのかなと思いました。
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泣いた
ネタバレ
2024年5月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ ランキング上位だったので軽い気持ちで読んだら、のめり込みすぎて徹夜で上下巻一気読みしました。
ヒロインが復讐を遂げてからの、ヒーローのメンタル描写が悲痛だけど自業自得でザマァだし、いやでも人ってこういう歴史をずっと繰り返してきてるよな…って色んな感情が心にずしんとくるお話でした。
ヒーローの残虐描写が幾度となく出てくるので、覚悟して読んだ方がいいです。
普段もダークなレーベルのラノベを好んで読むタイプですが、今まで読んだ中で1番しんどかった…。
でもそれを上回る程、心動かされるお話でもあります。
下巻の後半はなんの涙か分からないほどずっと泣きっぱなしでした。
数えきれないほどラノベを読んできて、初めてちゃんとレビューを書こうと思った作品。オススメです。
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完璧な復讐劇
ネタバレ
2024年5月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙のイラストが可愛いのと、タイトルも気になったので何の前情報もなく購入。前半は、可愛いヒロインになんて言葉を投げつけるんだ！と何度憤怒したことか。健気なヒロインをメイドたちと一緒になって応援しながら読んでました。ヒロインの仕草や言葉遣いも可愛いを具現化したようなものばかり。可愛い、可愛い、と思って読み進めていました。
そして、衝撃。良い意味で裏切られ、上下巻あっという間に夢中になって読みました。
完璧すぎる復讐劇は最早芸術の域。その復讐を受けるに相応しい、赤い悪魔の所業の数々。前半での愛くるしいヒロインの仕草の描写を、純粋に可愛いと思って読んでいた自分の能天気さが恥ずかしい。
狂っていく旦那様の姿にもゾッとしましたが、下巻読了後に上巻の表紙イラストを改めて見ると、更にゾッとした気持ちになりました。
他の方も書かれていますが、描写が丁寧でとても読みやすい分、暴力やグロテスク表現が苦手な方は本当に辛い気持ちになるかもしれません。お気をつけて！
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衝撃、そして泣きました
ネタバレ
2024年5月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上巻の溺愛からの結末を震えながら読み終え、下巻に赦しや救いを求めて読みました。数日たちますがこの物語から抜け出せず何度も読み返してます。他の方が書かれていた通りとても凄惨なシーンもあり要閲覧注意です。この物語は上下巻で完結で正解なのだと思うのですが願わくば別の作品としてでもいいのでこの2人が生まれ変わって…というお話を読んでみたいと思いました。もし出会う事が出来たならその時こそ本当の溺愛ストーリーだといいなぁと願わずにはいられません。あまりにも救いがないお話ですが震えました！私の語彙力ではこの作品を表現する言葉が見つかりません。
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かなりの良作。ただしほんとに閲覧注意
2024年5月24日
作者様が「e-ノワール公式サイトの『成分表』をよく確認した上での購入を」とオススメされているのですが、そちらを必ず読まないと結構トラウマになるレベルのシーンがあるので、お気をつけください。

しかしそれを踏まえてもなお、読んでよかったと思うくらいには大作・良作です。2冊分のお値段を出しても悔いなし。ウェブ版を読んでいても全然、改めて感動できます。

ネタバレ感想を書きたかったのですが、それよりは新規の購入検討中の方のために注意書きだけにとどめておきます…(ほんとはたくさん熱く語りたいレベルのお話です)
また、これも作者様が言及されてますが、表紙の素敵な絵は全部読んでから見直すと「なんて話の内容にピッタリな絵なの！」となりました。
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不穏だけど読み進めてしまう物語
ネタバレ
2024年5月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ Web掲載時から読ませて頂いていた作品です。
今回、大幅に加筆修正されるとの事でとても楽しみにしておりました。

このお話は嫌われからの溺愛、では終わらない物語で、内容的に読む人を選ぶ作品ではあるかと思います。

ヒロインの過酷な過去とその復讐の為の人生がとても悲しいです。最後に浮かんだ情景を考えると人は恨み続けるには難しいのかもしれないと感じました。
所謂ざまぁ後のお話もある意味生まれ変わりのようなでも過去は消えないという当たり前ですが現実があると思いました。

下巻はほぼ書き下ろしで、この人はそうだったのか…と思うシーン、追加されたエピソードでの救いを感じました。
寄り添う蝶の描写と表紙を見るととても感慨深いものがありました。
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考えさせられるストーリー
2024年7月7日
冷徹で赤い悪魔と言われている軍人ヒーローが、優しく無垢なヒロインに心惹かれ溺愛する王道ストーリーと思いきや、他の方のレビューにもあるようにとても重い考えさせられる物語でした。今まで読んだ小説の中で1番と思える程の残虐シーンがあるため苦手な方はキツイと思います。ストーリーが段々重くなるにつれて、人の罪の償いや復讐、苦悩、ささやかな幸せ色んなことを考えさせられるお話でした。第1巻の表紙のイラストを読み終えた後に見ると、意味が理解できて切なくなりました。
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「本当に？」
ネタバレ
2024年6月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 体が弱く高飛車で使用人を痛めつけると噂されヒーローに嫁いたヒロインと、赤き悪魔の将軍と呼ばれる伯爵ヒーロー。
正直TL小説ジャンルなのは間違いなのでは？というレベルで重い、救われない復讐劇でした。政略結婚から、ヒロインの魅力に徐々に落ちていくヒーローの後悔&溺愛かと思いきや、上巻の１３１ページの「本当に？」から一気におぞましい展開が繰り広げられ、残虐な描写もキツい、ハードなお話でした。覚悟して読んでください。話としてはしっかり練られていてキャラクターも魅力的でとっても読み応えのある復讐劇でした。でもたぶんTL小説ではない気がします。
ヒーローSideはほとんどです。ヒーローの溺愛、後悔、懺悔、償い、そして地獄に落ちるまでの道のりが詳細に描かれてますね。楽しかったとはとても言えませんが、読み応えはしっかりあります。
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残虐注意ですが…
2024年6月2日
WEBで読んでいましたが、大幅加筆修正されて、さらに深い作品になってました。下巻を立ち読みしてしまうと、ネタバレになってしまうので、最初からまっさらな状態で読むことをおすすめします。嫌われ妻が溺愛されるありがち展開からの…がものすごい衝撃なので。
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良作ですが過激な残酷描写有。
ネタバレ
2024年6月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 善良な罪のない家族(両親～幼い子供まで)が残酷、残虐すぎる暴力(性的なもの含め)を受けています。複数プレイ描写もあります。ですので、とても人を選ぶ作品だと思うし、閲覧注意です。
私はその惨たらしい描写部分だけは、あまりにも辛すぎて悲しすぎて読めませんでした。ほんとにとても素敵な一家だったというのに、なぜあんなにも凄惨な最期を遂げなければならなかったのか…。
男性主人公とその仲間が犯した罪はどんな事をしようとも、彼らにそれ相応の罰が与えられたとしても許せるものではありません。ですが、男性主人公が女性主人公を心から愛するようになり、気づくことのできた気持ちは受け入れたいです。悪魔が人になれた所はグッとくるものがありました。読んで幸せになれる作品ではありませんが、でも、このお話に出会え、読むことができて良かったです。とてもしっかりしたお話で内容もちゃんとある良作だと思いました。読んだことに後悔は全くありません。特典ssのルカとカレンの出会いで私は気持ちがなんだか少し救われました。
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なるほど完璧な復讐
ネタバレ
2024年5月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読後、すごい。
しか感想が出なかったです。
他の方のレビューも見て読むのをかなり躊躇っていたのですが、若干ズルをしてから上巻を読みました。

壮絶な復讐劇です。
ここまで完璧なざまぁは見たことがない。
これほど挿絵がなくてよかったとおもった小説はない。
ズルをしないで読んだら、心臓に悪過ぎて上巻ですら全部読めなかった。
下巻も全部読もうとは思えなかったな、と思ってます。
上巻の半ばで復讐は完了します。
その後はひたすら、レナンドが死ぬまでのお話です。

レナンドが過去に行った虐殺の内容が、スナッ◯フィルム並みに筆舌にしがたいです。
強◯、拷◯、幼児虐◯がダメな方はやめた方がいいですね。
文章が美しいので凄惨な表現も、罷り間違って読めてしまうのですが。
情景を思い浮かべるのも辛い。

基本、登場人物に共感してお話を読んでしまうのですが、ズル(下巻の立ち読みを先に読みました)したおかげでどうにか精神を保ちました。
レナンドがセシリアに落ちた時点でざまぁ待機できたんで←
きついとわかっているのに、それでも全部読んでしまうほど、引き込まれるお話です。

救いはないです。
メリバです。
なんで読んじゃったんだろうと思いつつ、存在を知ってしまった以上最後まで読まざるおえない話だったかったな。とお思いました。すごい吸引力のあるお話です。

2人に愛があったのか、おそらく一般的な幸せな恋情や愛情とはなにか違う気がします。
レナンドにはセシリアは救いなんでしょうが。
セシリアからの愛は、絆されたのかな、というかんじ？よくわからない。
魂同士がたまたま繋がり合ってしまったのだろうな、という感じ。
レナンドが生まれ変わることはなさそうだと思いますが、セシリアのセリフ的には生まれ変わる可能性が全くないわけでもない気もします(浄化されて何も覚えてないんでしょうけど)

復讐、そして償い、お疲れ様でした。
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誰も救われない
ネタバレ
2024年5月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 上巻で止めました。ヒーローがヒロインを過去に苦しめたシーンは、あまりに残虐すぎて、下巻はタイムリープでやり直すみたいな展開かな、とも想像しましたが、これで二人がくっついてもスッキリしないと思って上巻で止めました。
なるほど、好き嫌い分かれる作品と思います。
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面白かったけど
ネタバレ
2024年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 冷遇されてたヒロインが持ち前の人柄で溺愛され…というよくあるお話が復讐のためだった、というのはとても面白かった。
復讐相手であるヒーローに愛されるうちに惹かれてしまい、だからといって許せるわけもなく目的を完遂するヒロインに共感できた。ヒーローも好きにはなれなかったけど人を思いやれるように成長できなかった境遇も理解できるし、ヒロインから全てを明かされた後に贖罪の道を歩んでいる姿に根っからの悪人とは言えないのかもと思った。
ヒーローの親友の真実にも驚かされたし、お話としてはとても面白かった。
けど同じ場面が描写の仕方こそ違えど何度か出てきたり、特にヒロインを失った後のヒーローの話では、彼の後悔やそこからの償いの気持ちを伝えたかったんだろうけど、なんだかくどく感じてしまって、中断しつつなんとか読み切った感じになってしまった。途中流し読みにもなってしまったし…とにかく後半の描写の仕方か文章というか、なにかが合わなかった。せっかく面白いお話なのに残念だった。
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うーむ
2024年7月8日
1巻読了。2巻は買わないので星2です。キャラ設定のストーリー展開がしっくり来なかったです。こうなるかな…？
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読むならぜひ上下で。星数は葛藤
ネタバレ
2024年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 物語終盤の、ヒーローの業火が現在進行形の表現とか…どんな先の未来でも良かったので、業火の終わりらしき希望の光が作中に見えてたら、、と。
悪魔から人に還ったヒーローの罪に対する魂の罰が未来永劫とはあまりに切な過ぎてしんどい。行ってくる、セシリアで涙腺が決壊しました。上下で完結なら読み返しは難しいかと。あとがきが欲しかったです。未来への光(魂の解放)がほんの少しでも見えてたら星5でした。辛い内容でしたが読んで後悔はありません。
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こういうものだと思わなかったので
ネタバレ
2025年5月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインのモノローグがないのでよくある迫害→溺愛系ではなさそうと思ってたらまさかの結末。
思っていたものではなかった。の範囲を超えた残虐な拷問殺戮シーンはなんとか耐えられても、某コンクリ事件を彷彿とさせる幼児強かんの描写は耐えられなかった。酷すぎて愛で乗り越えられるレベルの憎悪じゃない気がする。
フィクション、読み物として割り切れなかったのでこの評価。
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戦争 愛
2025年2月3日
表紙と題名で読み進めたのですが、途中から本の内容が何時もと違って怖くなりました。
読み終えた？ショックで何も考えられなくなりました。
幾日か経ちましたが、精神的ショックから未だに抜けられません
私にはとてもとても耐えられない本でした
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作家名： 宝楓カチカ / 色素
ジャンル： ライトノベル TL小説
出版社： フランス書院
雑誌： e-ノワール

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