ネタバレ・感想ありきみがいなくなっても教室はそこにあるのレビュー

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続編とセットで読みたい
ネタバレ
2025年2月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 時代違いの前作「今夜だけ生きのびたい」の前に先にこちらを読んでいて、こちらに感想を書かずにいましたが、WEBサイトにあるこちらの続編を読んで、改めて再読したので感想書こうかと。しかしほんと才能ですね。文章も仕立ても好きです。謎解きの要素もあり、長編で読み応えありました。一晩で一気読みとか無理でした(笑)。皆様はじっくり味わって読んでください。イラストもいいですね。星名先生のふわっとした雰囲気の絵が、ソールのどこか根っこがない不安定な感じとぴったりです。いつかいなくなってしまいそうな。キーワードでいうなら【年下攻め、年上受け、年齢差10歳、貴族、身分差】…なんて感じでしょうか。ソールの実家も羽ぶりは良いですが、身分はクルトの生家の方が格上です。しかも嫡子。そんなわけで予想通りクルトの取り巻きたちが色々チャチャを入れてきます。クルトが一途なので心配はないものの(過去に盛んにお遊びしてたとはいえ)。ソールは、表向きは魔力がないくせに魔術本の古書専門店をいとなむちょっとくたびれたお兄さんですが、過去に起きたある出来事から、国家の監視下に置かれている知る人ぞ知る重要人物。罪悪感からかソールの自己肯定感が低すぎる故に、素直になれず頑固さもあって、クルトとの絡みはジレジレする場面も。おぼっちゃまでわがままだったクルトもソールと出会って変わっていきます。謎解きのストーリーは割と骨太です。でもまだ本作ではクルトが学生なので学園の中で完結しますが、続編は国境を越えます。こちらで回収されなかった伏線が続編で回収されていく感じ。やっぱりセットで読みたいなー。続編の出版も待ってます!
正統派ファンタジー(救済BL)
2024年11月25日
良かった〜。BLとかラノベの沼に、足を踏み入れる前に読んでいた匂いのする、正統派ファンタジー。2024年に読んだ救済BLの中でも上位に入る良さでした。本屋店主のひねくれっぷりも良かったし、世界観がしっかりしていて引き込まれました。続きの「果ての塔から響く歌(←作中に出てきた失われた本の話らしい)」の出版を心よりお待ちしております。
長編でたっぷり世界観にひたれる
ネタバレ
2024年10月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 世界観がとてもいい。文章から立ち昇ってくる景色が綺麗で惹かれました。2人の関係は、じわじわと距離を詰めていく過程がすごく良くて、急接近がないのがリアルでいい。匂いや手触りまで感じるような風景描写と個性的なキャラクターたち、先が知りたくてどんどん読み進めてしまいました。
同作家さんの「今夜だけ生きのびたい」の100年ほど後のお話で、こちらの作品に出てきた人のその後も小説の後半でみられます。何もかも手にするハッピーエンドで溢れている昨今のラノベですが、そうではない(本人たちは幸せでしょうが)結末にも納得感があり、楽しかったです!
嬉しい!
2025年2月17日
「今夜だけ生きのびたい」の世界が一作だけで終わってしまうのが惜しいと思っていたので、後の世界、登場人物は別ですが、お話が読めて幸せでした。(個人的には回路魔術が電気設備的な感じで職人感がなんか好きです。今作はあまり出てこなかったのですが、また、回路魔術のメインのお話来てほしい)。
主人公2人が自分たちなりの幸せを考え、行動していく姿が腑に落ちて、とても読みやすく、終わり方も後味が良いと思います。
投稿サイトにさらに続編?がもう一作あるようなので、書籍化を待っています🖤
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