終わりが近付くにつれ、まだ読んでいたい!
って思ったの久しぶりです。
デビュー作というより、ベテラン作家さんの過去の名作に出会った時のような感覚を覚えました。登場人物の台詞にもありますが、すごく良い意味で懐古趣味というか…。それが切ない雰囲気の話によく合っています。
絵柄は好みはあれど一コマ一コマ背景まで物凄く丁寧に大事に描かれているのが分かります。私は人物の顔好きです。
短編集とは思えない満足度でしたが、なかでも「稲穂に帰る道」「稲穂につづく道」でやられました。ススキの手繋ぎの辺りから涙が止まらなかった。そのまま哀しい余韻に浸って終わりも悪く無かったんですが、〜つづく道と描き下ろし読んだら、、、やっぱり幸せな気持ちになりました。
今後が本当に楽しみな作家さんに出会えました〜応援します!!