永遠に死ぬことのない人ではない何かが、動物や人の死を経て、同じ形を模しながら命や人を知っていくお話。
初めて読んだ時はかなり衝撃を受けました。
結構パタパタ命が失われていくので切ないのですが、まさに神目線で命が巡る様子を覗き見ているような感覚にもなります。
奇妙で哲学的な世界観が合うなら夢中になること間違いなしでしょう。
なんかもう深いというか、スケールが大きすぎて、もはや芸術作品の部類だなって思いますね。
12巻まで第一部「前世編」、13巻から第二部「現世編」となっています。
先が全く読めない面白さがありますが、それ故に現世編は賛否が分かれそう。
前世編ではファンタジーな世界観も相まって神話のような崇高さがありましたが、現世編はまだイマイチ掴みきれないというか、どこに向かっているのかわからないんですよね。
一体どう着地するのか気になります。