タイトル通り、人を選ぶ画集であるが自分はアリだと思う(自分にはこの手の趣味嗜好は無いが)。
この本はベアゲルダーやブラッドハーレー系列の画集と言えば分かる人は分かってくれると思われる。
これらの絵が残酷で猟奇的(エログロ)であるけれど何故か美しさも感じるのは作者の画力と美的感覚ゆえなのだと思う。
これを見て『作者の人格を疑う』様なコメントが見受けられるが、それは見当違いで『スプラッター映画や猟奇殺人の小説を制作してる監督や作者は犯罪予備軍』と言っているの同義だと思う。
エイリアンの造形作家であったギーガーも当時『私生活や人格を疑われて色々質問された』と彼の奥方が苦笑していたが、そういう事だ。
制作物は自由であり、全てが健全である必要はないと思う。想像の中だからこそありえない様な表現ができる事もある。
しかし、確かに『美しい画集』だと思ってコレを見てしまったら酷い衝撃を受けるであろうとは思う。
マカロンを食べようと思ったら超激辛の闇鍋が出て来る様なモノである(特に試し読みで最初の2、3ページにある、楽しげに戯れる女性達だけを見たらこの様な絵が続くと勘違いしてしまう)。
もっと分かりやすく内容の説明は付けた方が良いかもしれない。