1巻173、2巻141ページ。
探偵好きな金持ちによる楽しい探偵ごっこ、そしてそれに引っ張り込まれた文芸編集者。連作形式で、長め短め合わせて6つの話が入っています。実際に事件に巻き込まれている話もありますが、基本的には楽しくごっこ遊びをしている感じです。ゆるく、ちょっとレトロ感も盛り込まれ、この作者さんの雰囲気に合ってて私は好きです。
特に、1巻の第5話『編集部員A氏の秘密』が、コミカルな中にも思い出の切なさがあって良かった。
本格探偵ものではなく、振り切った探偵パロディでもなく、雰囲気だけでなく設定もゆるい。主役二人の関係も、なんか相性のいい友達同士という感じではあるけどバディというほどでもない。そんなふわっとした感じが良かったです。
もう少し長く続いて、最終話っぽい最終話があっても良かったのにな、と少し惜しい気持ちもあります。
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