街中で発情期になってしまったところを助けてくれたα・木崎を運命の番だと思った雫。芸能事務所社長の木崎の側にいるためにモデルになるけど、木崎は誰とも付き合うつもりはなくて…というお話。こんなに無邪気なΩは珍しいかも?家族に愛されて周囲に恵まれて、明るくまっすぐ育った雫がとにかく可愛い。モデルとしてトントン拍子だけどいい子なので全然OK(笑)実際とても表情が魅力的。でもどんなに雫が明るくてもΩである以上やっぱり危険はすぐ側にあって、無防備な雫に終始ハラハラさせられました。よく今まで無事で…と思ってしまった。木崎や敬多の過去は語られているだけなのに読んでて辛かったです。雫の活躍や、なによりその後の二人がもっと見たかった。周りがやっぱり優しい人ばかりで、雫はたくさん愛される運命にあるんだなあ。重いテーマを含むオメガバースではかなり可愛らしい明るいお話でした。読後感は最高にいいです。