斗和は早くに両親を亡くし、中卒ながらもバイトをして真面目な子だけど、彼氏に騙されて500万円の借金を背負ってしまう。途方に暮れる斗和に声を掛けてきたのは愛司。そして500万円で愛司と誠司と愛人契約をかわす。
愛司と誠司の過去はなかなか語られないけれど、お金持ちであること、愛司はオメガで誠司はアルファだということはわかっていく。
そして全く同じように見えた2人だけれど、斗和には2人の違いが少しずつわかっていく。
なぜ2人だけで生活をしているのか、なぜ兄弟なのに番なのか、なぜ誠司と愛司は…。
嫉妬と幼さから起きた出来事に縛られしがみつき、もがき苦しんでいる2人、そこに偶然拾われた斗和が真っ直ぐにそして優しく強く関わりときほぐしていきます。
それなりに衝動的な描写などありますが、基本静かに落ち着いて描かれているのでそこまで辛くなることなく読むことができました。
ハピエンです。斗和は番にはなっていないので、その後もみてみたいです。