初読み作家さんです。小説が原作だからなのかな。登場人物のセリフがどこかしら現実味がないというかドラマとか映画のセリフみたいというか…。セリフまわしだけでなく全体の雰囲気も、なんとなく不思議な雰囲気のある作品でした。藤山さんが、自分の友人の弟であるのぞむをこれでもかと甘やかして溺愛していくお話で、基本は激甘です。あんなスパダリにあれだけ甘やかされて嫌な気分になるわけないですよね。他の方のレビューにもありましたが実に羨ましい!全体的にはほんわかしていて読後感も良いのですが、藤山さんがのぞむに惹かれた理由が一目惚れ的なものだけでなく、何かグッと惹き込まれるようなキッカケがあれば尚良かったかな。確かにのぞむは可愛いですが、結構ひねくれているので、なんでそんなにのぞむに入れこむのか少し分かりにくかったです。