ネタバレ・感想ありロッタレインのレビュー

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どうしようもなくなる
2022年3月23日
松本先生の作品は、私にとってそんな存在です。

作品の読み方は、人によってそれぞれだし、
その作品によっても変わってくると思います。
その中で、共感というのは大切な観点なのは分かります。
しかし、松本先生の作品を読む上では
それは邪魔にすらなるかなと思います。

普通に暮らしていたら、
きっと使わなかっただろう感情。
知り得なかった衝動。
そんな部分を刺激され、どんどん引きずり込まれます。
それは話が面白いというのではなく、
現実世界ではその先には行けないから、
物語の中で踏み込んでみたいという気持ちかもしれない。

だから、読みたくて読み進めるけれども
先を読むのが怖かった。
残りのページ数が減るのが怖かった。

読んでよかった!
ほんとオススメです!
といったコメントが出来ない位、
どうしようもないです。
『甘い水』もまだ引きずっています。
思い返すだけで、苦しい。

読んだ時の温度が、いつまでも残る作品。
他作を読んでも埋まらない隙間を心に残す作品だと思う。

苦しい。
そして、読めて良かった。
漫画を読んでいて、良かった。
衝撃
2019年10月1日
読んで衝撃を受ける作品に出会えてとても嬉しいです。人間の業の深さが芸術的に描かれています。
どこかノスタルジック
2018年12月30日
昔の詩のような絵画のような、純愛。美しさと残酷さが混ざりあった内容です。少女によって狂わされたと思うか思わないかは、読者によります。わたしは最後まで純愛物語として読みました。
続きが気になる
2018年1月12日
主人公があまりに大人しいので、世間体というものに飼い慣らされた社畜かと思いきや、思いがけないガッツを見せます。
ヒロインもまんざらではない様子だし、続きが気になる内容でした。
終わり方がうまいです。
問題あるカップリングなので、悲惨な結末しか想像できませんが、
それだとある意味普通です。
こういう話のハッピーエンドが見てみたいと希望を抱きつつ、おすすめ^^

切ない
ネタバレ
2018年1月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 社会の規範とか、枠組みとか、そんなものが一体なんなんだ!と読んでる方まで息苦しくなってくるような、それくらい2人に感情移入させられる話でした。
あ、勿論社会の規範や枠組みは大切です。
父親の行動もまっとうなものです。そもそも母と息子を捨てたという前提があるから、腑には落ちないけれど。

ロリコンで気持ち悪いって感じはあまりしなかったです。初穂が大人びているせいもあるかもしれませんが、男と女が惹かれ合う、きちんとした人間ドラマだったからでしょう。終始切ない思いにさせられました。読んで良かったです。
切ない。
2017年10月22日
読んでて、切なくなりました。
最後も、幻想的な終わり方でした。
なかなかない
2019年1月26日
漫画って深いんだなぁって思った作品。
好きになってはいけない相手と惹かれあってしまう。主人公の恋や家族や仕事への葛藤の描写が生々しいくらい伝わる。お互い孤独だからこそ理解できる。
文学的でした。
題材の割には意外と
2018年1月13日
会社で事故を起こし、離婚した父がいる長岡に行く話。
父には奥さん、中1の娘、小学生の息子がいる。
そこで葛藤がある、っていうのが導入部。
全体的に雰囲気は暗く高揚させられることはない。
むしろ、鬱漫画といった類だが、読んでて1番思ったのは怖いということ。
ホラーとは違った心理面、欲求といった怖さ。
私には主人公と同じ気持ちにはなれない、怖さが勝るので。
しかし、ありかもとまで思わせる描写はなかなか。
ストーリー自体はシンプルなものだけれど、人の欲求、それに準じた残酷さ、社会で生きるということ。
たまに出る台詞や行動にその深さ、怖さ、漫画なのに行間読めって感じの作品でした。
なんだろう。
2022年1月14日
主人公が可哀そうなんだけど、いまいち共感できない。
入り込んで読めるんですが、恋は盲目という事でしょうか。
お父さんの自業自得もありますが、これからの成長を想像して。
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一が可愛そう
ネタバレ
2018年12月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初穂は一人だけ血がつながってないことで、好きは好きなんだろうけど、家族の中にいたい延長線上にある好きのような気がして、この結末は嫌な感じです。弟も姉を取られたくなくて兄を突き飛ばすという罪を持ってしまい、初穂にストーカーしていた奥野も闇を抱えたままどうにもなってないしモヤモヤ感が残りますね。父親に捨てられた一をもうちょっと幸せにした続きが見たいです。
重く、切ない。でもこれが現実
2018年2月4日
タイトルだけで大半が書けてしまったけど。

冒頭から荒れた展開で始まり、東京から逃げるように他人家族のもとに。
周囲の、主人公や妹一家を見る目は冷たく、風当たりはキツイ。

どこまでも重く切ない。
でも。目を背けてはならない――ではなく目が離せなくなる魅力がある。
後味の悪いお話だった
ネタバレ
2018年1月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 一に降り続く土砂降りはパワハラ上司との出会いからなのか、思春期に父親に捨てられた頃からなのかとボーッと考えてしまった。好意を寄せてくれる蛍子を選ばず初穂を見捨てられなかったところは、父親の行動と同じで親子だなと思う。

一がこれでもかと追い詰められていく展開は見所があった。東京よりも更に傷付き行き場を狭めてしまった一にとってのラストは、守る者が身近に居なくなり更なる悲劇の始まりなのかな。

大人っぽく見えても歪んだ家族愛しか知らない初穂は、この先一の背中以外にも雨の降らない場所がある事を知るだろうし。田舎町で疎外感を抱く二人がそれぞれの居場所となった恋心は、暴風と海の恋だったという事なのかな。安珍清姫伝説を持ち出した意図はわからなかった。兄に大怪我を負わせた澄也はこのまま何も無かった事にして思春期を迎えるのかな。せめて初穂視点があれば良かったけど誰にも感情移入出来ず、私には後味の悪い好きではないお話でした。
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作家名: 松本剛
ジャンル: 青年マンガ 恋愛
出版社: 小学館