通して2度読みました。こういう心の柔らかい部分の機微で読ませる作品は、何故だかもっかい読んじゃいます。より感情の繊細さが伝わる気がしました。
それに加え噛み締めて想像する余地も多分にあるというか、セリフや表情以外になんて事のない背景や間の使い方にまで目がいきます。やはり丁寧で上手い作者さんです。(スキップとローファー新刊にテンション上がった末のジャケ作者買い。)
幼なじみの境遇に関わりその痛みを知りながらも、客観的な立場に居る主人公の感情を辿って、自分の気持ちもいちいち一緒になって動いてた。
話の方向性が暗くなるかな?と思いきや自然に入ってくるユーモアだったり、非現実味の加減だったり、突然の喪失で終わらない成長を感じるラストだったり、色んな所が好きです。