全編表題作なので読みごたえ有。
絵柄に関しては前作の「ぜんぶまるごとお前がわるい」よりも丁寧で綺麗になっている印象を受けました。
前作とは違い、受けに対しての暴力表現などはなく、受けが片思いの相手と体だけの関係になり精神的に辛い思いをするという内容です。
攻めの夜久くんは黒髪眼鏡で卑屈、言葉遣いは荒め。
受けの日野くんはイケメンで一途だけどちょっとおばか(個人的な感想)
抱き合うシーンは結構ありますが比較的あっさりめです。
黒髪眼鏡攻めが好きな方、不憫な受けが好きな方にオススメです。
個人的には夜久くん、日野くんのキャラクターが好みにドハマりしていたので全体を通して楽しめました。
夜久くんのモノローグは少なめなので、ストーリーを読み進めながら夜久くんの心変わりを表情から追ってみるのがさらに楽しかったです。
しかし、モノローグがあったら読者も夜久くんの心情の変化についていきやすかったのかなあとも感じます。でも個人的には表情でなんとなくわかる雰囲気が好きです。
全体的に良作でした。続編があればいいなあと密かに思っております。