式先生のデビュー作なんですね(上手いなあ)。皆様のレビュー通りでした。清らかな純愛です。いや、欲はあるんですけど、御木が、夏目のことを思って抑えたりするところがもう、萌える(でもやる時はちゃんと男の顔になるところも萌える)。なんつーか、ムズムズします。感情がこちらにも伝播してくるような。私まで赤面してしまうわ。キュッてなるわ。これが、リーマン同士というのがとても珍しいですね。しかもノンケ同士。たしかに、ノンケの葛藤みたいなのは皆無なので、冷静に考えればファンタジー過ぎるんですけど、読み初めたらそんな無粋な思考は消え去ります。いいんです、きっといわゆる運命なんです。おじいさんになっても、この二人はきっとこんな感じで、木漏れ日の中、「夏目さん」「御木さん」っつってんだろーなーって思える、幸せな作品でした。