最初は地味な絵柄と作風にそんなに魅力を感じなかったのに今では続きを心待ちにしている作品のひとつになっています。扉絵もいつも雰囲気があって楽しみで料理をとおして戦後、昭和の人の営みが生き生きと描かれて面白い。6巻でみっくんがおにぎりを食べて泣くシーンはこちらも泣けてしまう。一体どんなことがあったのかわからないけどこの時代は子供達もいろんな事情や思いを呑み込むしかなかったでしょう。それにしても地味な周さんがヒーローには見えないのにしっかりしてたり意外にかわいらしかったりして、けっこうヒーローかもなと思ってきました。女性自身ですら女性の生き方を決めつけてしまっている時代に若い周さんがいち日の背中を押していくようで地味にカッコいいです。(地味言い過ぎ(笑)