「僕をダメにする38歳。」のスピンオフ。警察官の律が幸せになるまでのお話。
律の生き方やこれまでの人生がとても切ないです。傷つかないように固い殻に閉じこもり、自分の本音を見せないように天の邪鬼な言動を繰り返すのは、誰にも大切にされてこなかったから。そんな律の殻を割るのが純朴で真面目で真っ直ぐで、ちゃんと家族に愛されてきた直矢で良かった。その直矢の家族も血の繋がりはない者同士だけど、だからこそ愛することの大切さがきちんと分かっていて、本当に律と直矢は出会って良かった二人だなと思いました。最後の子供のセリフ、サンタさんずっと待ってたよね!?、では思わず涙。純粋な子供の言い回しがストレートに心に突き刺さりました。予想以上に感動出来るとても良い作品です。