小説で読んだらもっと良かったかも?と思える作品でした。顔の絵はそこそこ良いのですが、身体が入るとおかしな絵になるし、所々に入るコメディタッチなのもタイミング変なような。ただストーリーはかなり好みで、憎愛さが凄まじかったです。漫画としてデッサンとコマ割り、描写力があったら文句無しに最高評価でしたね。そこまで至らなかったのは1番の原因は描写力でしょうか。凍月のゲスさの中に奏に惹かれてて自分のものにしたいという情欲と愛しさが垣間見える所があれば後半もっと熱量が高まったかと思えます。奏の憎しみから愛情、そこへの戸惑いなんかは中々良かったですけど。ラスト、ハッピーエンドだと思えるしそう見たいのですが、奏が喋っていない所でもしや凍月の壊れた心…?と不穏なメリバ感が残っています。でも奏の意識下の様なシーンがあったから素直にハピエンとしたいな…。