人気の作家さんだとは知っていたものの絵柄がちょっと合わないかなぁと食わず嫌いしていたんですが、新刊発売を機にこちらの作品がセールになっていたので試しに購入。レビューがかなり良かったのでだいぶ期待して読んだのですが、ちょっと期待し過ぎたかも…。
本作品は大手銀行を舞台に、営業1部で働く加藤と、加藤の同期で営業2部の松田のお話です。表題作のみで全5話+描き下ろしで合計196ページ。女と別れた松田に、加藤が「俺にしとけ」とキスしたことをキッカケに二人の関係に変化が。それまではただのライバルだったのが、手でいかされて、最後にはやられちゃうという。まぁ加藤→松田はずっと好きだったとは言え、行為は若干無理やりだし、なんで松田はそんなにアッサリ受け入れられるんだろう?加藤が松田に告白したのも、松田はライバル視していた相手が自分に好意を寄せていることに優越感を感じてはいるものの、その優越感が=好意というわけではないし、純粋な両思いではないような気が…。そこまで甘くなくても良いんですが、私にはちょっと辛口過ぎました。また、これから二人の関係が深まるんだろうなというところでまさかの完結。良く言えば余韻のある終わり方なんですが、ちょっと物足りない印象でした。