高校生×先生の王道ストーリーですが、絵の雰囲気も相まって透明感が凄い。男同士であるという葛藤に加えて、教師と生徒という立場の違い、年齢差など、色々考えて臆病になってしまう先生と、それでも真っ直ぐな好意を向けるサク。二人の心情が丁寧に描かれていたので、どちらにも共感できました。サクがタチだけれどきちんと「年下の男の子」として描かれているのも良かったです。あと、サクがたまに前髪を上げている時、普段より色気がグッと増して格好良かった。セオリー通りのハッピーエンドではありますが、サクの長年にわたる一途な想いが最後実を結んで良かったです。
同時収録の短編は、同じ大学の研究者同士(攻めは専門不明、受けは原住民の研究)でセ/フレから始まるお話です。こちらもセ/フレから関係が変わっていく王道ストーリーですが、二人の独特な空気感が良かったです。