ネタバレ・感想ありにわにはににんのレビュー

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もうひとつの世界の入り口
2025年5月17日
長らくマンション住まいの自分には普段庭という「間」を感じる事が少ないのですが、読んでいると風の音とむせ返るような草木の匂いが一気に押し寄せてくるような気がしました。庭は家の一部なんかじゃなく他の世界への入り口なのか…その美しくもぞっとする独特な世界観の作品、お見事です。
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庭・夢幻
ネタバレ
2023年9月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ 庭にまつわる…というか、庭が引き起こす?幻想の小編連作。
緊張をはらみながらもほっこりした結末の2編のあとの「ワタシの庭」の怖さと言ったら! 草木や石、水を使いながらも、自然とは切り離された囲われた空間だというのが違う世界へ運ばれそう・運ばれてきた感覚を呼び起こすのかな?
表題作は、数回読んだけれど、実はまだ理解できていません。。怖いけれど幸せな話のような気がしてますが。
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我が家の庭が違う庭に見えてくる
2023年5月6日
どの短編も好きでした。
語りは少ないけれど、絵が十分に語ってくれていて、読後心の空気が入れ替わったような感じがしました。
実は我が家にも庭師がおり、庭があり毎日淡々と付き合っていますが、この本を読んだあと少しどちらも違って見えました。
こちらの作家さんの描くお庭の空気感、気がつけば身近にもある。我が家の庭師も何か色々感じたり考えているのかと思うと面白く感じたり。。。想像の翼が久々に広がってしまいました。

またこちらの作品の中に出てくる庭、牧野富太郎さんの書斎に似てる!
絵の細かいところまで見るために何度も読みたいお話です。
レビューがあまりに少ないけれど、色々な方に読んでほしくて久々にレビュー書きました(笑)
独特の空気感と世界観
2023年4月4日
「庭」をモチーフにした7つの短編(プロローグとエピローグを含む)が収録された1巻完結の短編集なのですが、その独特の空気感と世界観に魅了されてしまいました。

説明を極力省き、最小限のセリフとオノマトペだけしか使われていないのに、なんだかすごく物語性を感じられる不思議な魅力を持った作品で、ハマる人は本当にどっぷりとハマってしまうと思います。

庭好き&個性的な作品好きの方におすすめしたい一冊です。
「てだれもんら」作者の庭に纏わる短編集
2022年11月15日
続きをいつまでも待っている「てだれもんら」の作者さん。24日まで大セール中なのでぜひこの機会にどうぞ。青年漫画枠の18年発行の庭にまつわる不思議な短編集。収録されてるプロローグと「庭師の休日」が「てだれもんら」の前日譚のようになってます。すいこまれるような果てのない庭の描写がほんとに素敵で、いつまでも浸っていたいような。。のんびりとした休日の午後に空と庭を見ながらお茶のお供に読んでください!
庭を巡るファンタジックな4つの短編
ネタバレ
2022年4月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 外からはその全貌は見えず、時には枯れてしまったり勝手に蔓延ったり、住む人の思い通りにすらならないのが庭です。視点を変えると小さな庭から小宇宙すら喚起させる、そんな短編集です。『水槽屋敷』寝たきりの坊やの往診に来た医師が、窓辺にガラス玉を置いてゆきます。やがて屋敷の中に雨が降り、水槽みたいになった屋敷の中を坊やは泳いで探検します。光の射す水の流れがとても綺麗です。『ユーレカの庭』バスから一部だけちらりと見える庭が気になる女子高生のお話。全て見えないから夢があり、夢は増殖することを発見します。『ワタシのお庭』庭と庭作りに魅入られた若妻の、庭と一体化した心象風景が描かれます。エピローグでは彼女の庭が夢を見せてくれます。『にわにはににん』先生の自宅にレポートを届けに来た瀧くんはトイレを借りるのですが、家の中で迷い、庭に捕まってしまいます。心に迷いのある者が捕まってしまう迷いの庭の奥には不思議な平穏があるのでした。ほんのりBL風味です。『庭師の休日』プロローグで庭の精と松葉とを見事に鎮めた庭師も、雨の日はお休みです。この庭師を最後に友人が訪ねて来るのですが、ここから『てだれもんら』に繋がるイメージです。
星評価は「庭師の仕事」に対して
2022年4月2日
冒頭の「庭師の仕事」(12ページ。試し読み部分で全部読める)が、素晴らしい。台詞なし擬音のみ、圧倒的な松葉の表現、枯山水から湧き上がる水のイメージ。静→動→静のイメージの運びが完璧で、良質な個人制作短篇アニメーションを見た感覚。BGMに三味線が聞こえます。
ただ、後続の作品にもこれと同じ「イメージの結晶」を求めてしまうと軽く脳がバグります。冒頭以外の作品には、ストーリーを付けようという作者の意思が見えます。やわらかな木漏れ日に似た美しく浮遊感のあるイメージは素晴らしいですが、少し捻った物語があるせいで、地面に引き戻されてしまう。個人的には、浮遊感にまかせてぽーんと空に放り投げてくれる作品の方が好みです。
とは言え不快感の無い話運びなので、合う方は多いと思います。

元々が「アックス」出身の作者さんだそうで、もしかしたら過去作ではイメージ突き詰めタイプのものが見られるのかもしれないなと思っています。
独特な余韻?
2023年9月20日
うーん。不思議のオンパレードで、理解が追いつかない。
この独特な雰囲気は刺さる人とそうでない人と好みが分かれそうだけど、面白かったです。
2023年3月21日
この作品の庭師のシリーズは「てだれもんら」に続くんだけど、「てだれもんら」の方は1巻で止まってしまっているのが残念…
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日常とファンタジー
2023年2月22日
「てだれもんら」を読んで、こちらも気に
なって購入しました。なんとも不思議な
庭にかんする短編集です。オチがない話も
あり芸術面に片寄りすぎてるかなぁ。
好き嫌いが分かれる作品だと思います。
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