新人編集者が暴君と名高い売れっ子作家の小説の執筆に協力するうちに恋人になるお話。
元々純文学を書いていた武田と熱心なファンだった夏目が、ポルノ小説家とその担当編集として再会。互いに過去の気持ちを隠して、体のみの関係を続けるという王道の展開。過激なポルノを書く割に自分の気持ちに奥手な先生と、体から落とされどんどんいやらしくなる夏目のモダモダ両片想いがとにかくエロい。事あるごとにえちしていて、二人の純粋な好きとは裏腹にどんどん乱れていく様は見応えがあります。
続編では当て馬として元同級生が登場。そのことで二人の想いがより強く結びつくストーリーは良かったですが、当て馬くんの目的がちょっと分かりづらく、その真意が気になって最後まで引っかかってしまいました。夏目のことを睨んでいたのは、気になっていたからか邪魔だと思っていたからか。ホテルの夜のことも含め、回想シーンなどで芥川側の視点を描いてほしかったなぁと思いました。とは言え、最後までエロさは思う存分堪能出来る作品です。