ヒロインに生まれついたパターンの異世界転生もの。絵柄は綺麗だけれど、いまいち主人公に感情移入出来ずすっきりしない。
平民になりたい大きな理由である主人公の前世やトラウマについては、匂わすだけでなかなかはっきりと描写されない上、主人公の生活を脅かす黒幕については主人公視点のみならず読者視点からも誰だか分からない描かれ方になっていて、登場人物誰もが怪しく見える疑心暗鬼状態になってしまう。
結果、読んでいてフラストレーションが溜まるし、ややストーリーが分かりづらい。
絵柄やタイトルがポップなのに反して、あっさりとは読めないのが辛いところ。
4巻で漸く黒幕が明らかになったけれど、まだその意図までは判明していないので、次巻でスッキリさせてくれることを願っています。