危険なこと、危機的状況に性的興奮を覚える刑事の浮島が出会った謎の男・真壁。真壁の怪我の手当てをしていた浮島は仕事での興奮状態が持続していたこともあって下半身が反応してしまい、それを見た真壁に激しく抱かれてしまう。
浮島が担当している事件との関わりを疑われる真壁と、行為中の写真をネタに体の関係を迫られる浮島。
浮島に特殊な性癖があったとしても、真壁が浮島を暴力的に抱くシーンが多いからBLというより青年マンガを読んでいるような気分になり、事件の方は早い段階で推察できてしまうから、なんとも中途半端。
『鬼と蛇』に続編的な短編が収録されており、そちらまで読むとBLとして完成されたかなと思える。ページ数などの制約があって仕方ないのかもしれないけれど、この短編まで収録されていたら満足度はもう少し高かったと思う。