ネタバレ・感想あり僕らの色彩のレビュー

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傑作としか。読むべし。
ネタバレ
2023年11月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 人と違うことの苦しさ。その時の気持ち。漫画という手法で、視覚的に訴えてきます。大多数の側にいると気がつけない無遠慮、思い遣りの無さなどなど。改めて気づいて恥ずかしく、やり切れない気持ちが湧き出てきます。頭の片隅で、相手の立場に立って考えられると思っていたことも疑わしい。理解したい。嫌な思いをしない世の中になってほしい。たくさんに人たちに読んでほしい、読むべき作品です。
私の色彩も揺さぶる。
2023年2月23日
ゲイの高校生の青春をおくる難しさが描かれています。特に恋をする時のハードルの高さ。そしてこの作品を読んで急に心配になった事があります。それは自分が今まで知らないうちに自分の価値観を人に押し付けて誰かを傷つけた事があるのではないかという事。最後のあとがきのメッセージでタイトルが「僕の色彩」ではなく「僕らの色彩」である事の意味が分かり感動。学校の図書室にそっと置いてあって欲しい作品です。
良い!読んで良かった!
ネタバレ
2022年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表紙も素敵だし絵があたたかくて、全体から優しさがにじみ出ている作品です。前からずっと気になっていました。読んで良かった!もう続きがないのが残念でたまりません。葛藤が丁寧に描かれていますが、田亀源五郎先生のお人柄でしょうか、暗く重苦しくならずに全体的に愛情がある作品というか、優しい世界でした。確かに嫌な出来事や女性陣は登場します。話を膨らませて有ること無いこと噂話拡めたり、お客さんいるにもかかわらず、回りを見ずに激しい感情をぶつける元嫁には読んでて腹立ちました。気持ちを整理できていない奥様の気持ちも理解できます。それでもマスターを応援したい。性的対象じゃないのに2人も子供を作るなんて、マスターには長年深い諦めと葛藤があったと思います。一人残されたマスター可哀想で仕方なかった。この主人公とマスターの気持ちが痛いほどわかって、一緒に悩んだり怒ったりしながら読んでしまいました。面白おかしいお姉YouTuberの方より、この漫画の登場人物の方がより身近に、リアルに感じられて良かった。みんなの幸せを願わずにいられません。
3巻まで読んでほしい
2022年2月25日
実は1巻でそこまで入り込めず、最後まで読むか迷って一時中断していました。
しかし田亀先生のゲイコミックと呼ばれる作品を読み進める程に、先生がかつての自分に捧げたという本作がどうしても読みたくなりました。

徐々に徐々に、静かに、ヒシヒシと心がこの作品に浸かっていき、3巻はボロボロ泣いてしまいました。
マスターの言葉に泣きました。
私はゲイの方の苦しみは本当の意味で理解することは出来ないとしても、それでも心に波動するものがありました。

人によって感じ方は異なるとは思いますが、この作品によって救われる方が必ずいらっしゃると思います。
正しい正しくないとか、まとまりすぎているとか、そういう事でこの作品が評されるのはもったいないと感じました。

清々しいラスト、私自身も背中を押されたような心持ちです。
私は、先生が意図してそうして下さったと受け取っています。
セクシャルな事に限らず、本当の自分と向き合って苦しむ多くの方に届くことを祈ります。
心に染みる物語
2022年2月11日
ゲイの少年の心の揺れを余すところなく描いた、心に染みる物語です。
時々入る「仮面」の演出に心を抉られました。泣。
あとがきで
2020年12月19日
あとがきで、さらに、この物語がぐっときます。どこかの誰かがこれを読んで踏ん張って生きながらえてくれますように。
多くの人に読んで貰いたい💦
ネタバレ
2020年10月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ ゲイであることに悩んで悩んで、でも少しずつ(まだ身近な人達だけ)カムアウトして受け入れられた。最後2人は前向きに生きて行く感じで終わったけれど日本の現状ではまだまだ偏見がきつい。だからこそ悩んでいるLGBTの人達やその家族の事を考えると辛くて涙が出る。早くジェンダーレスな世の中になってほしいです!
確実に読む価値のある作品
2020年2月16日
ゲイ漫画の大御所が一般誌で表現するゲイの気持ち、世界、悩み。セクシャルマイノリティとかなんだとか言う前にこれを読んでみましょう。
性的な描写もあえてほとんど入れず、主人公の葛藤や周りの一般人いわゆる「ノンケ」の人たちとの心のすれ違いなど、とにかく切ない…生半可な恋愛漫画はこれに勝てない。腐女子さんたちもBLだけじゃない本当のBLを読んでほしい
リアル感が心を揺さぶる
2020年2月8日
日常の生活から実際にありえるような世界観。ゲイとしてではなく人として好きについて考えなおしてしまう内容です
妻側の立場…
ネタバレ
2022年5月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ マスターのゲイを隠し続ける人生は辛いものだったのでしょうが、それを知らず人生を共にして子どもまで産んでくれた妻とろくに話し合いもせず出奔するのは…。
マスターの妻への仕打ちをもう少し批判的に描いてあれば「酷い事もしたけどマスターも苦しんでいたんだ」という悲喜交々を感じるのですが、彼女は悪役的なポジションで特にフォローも無かったので
「40年も同性愛を隠されていた上にろくに話し合いもしてないのに夫が家から飛び出して居なくなった女性側」の人生への寄り添いの無さが気になってしまいました。
「ゲイの苦しみ」の物語であって、苦しめられた周りの人には焦点を当ててないんだと言われればそれまでですが、マスターの自分の残酷さに無自覚な感じが引っ掛かってすっきりしませんでした。
とても現実的
2021年6月1日
弟の夫を全巻読んでたので、ゲイの話ですがこちらも購入。毎度作者の体験体験談であるかのような現実的な内容で、腐女子に好かれる非現実的なBLとは違い、実際の同性愛好者の現状がなんとなくわかるような気がします。今は、BLブームも手伝って、ゲイと打ち明けても、ゲイと遭遇しても、ゲイカップルを見てもなんとも思わない人が増えているとは思いますが、本人の心境はどうなのでしょうか?生きやすくなったことを願ってます。
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表情が
2021年9月18日
リアリティがあって、感情に訴えるストーリーだけど、表情で魅せてくれていなく、私は心が動かなかった。
キラキラしてない、モッサリした主人公と幼馴染はそういう設定ならいいけど、その友達…派手というより、オバサンすぎる。
リアルな話
2020年9月26日
同性愛への葛藤を抱えた少年の気持ちは理解できる。しかし、年配の方の人は結婚して子供もいるのに、最後に正直に生きたいとか言って家を出てる。同性愛者なら、誤魔化して結婚するべきじゃない。同性愛者に偏見はないが、誤魔化して他者を巻き込む奴は軽蔑する。時代的に好きに生きられなかったとかだったとしても、それならばキチンと最後まで隠して墓まで持って行き全うすべき。異性愛者でも晩年に急に正直に生きたいとか抜かして勝手ばかりする奴がいるけど、同性愛異性愛関係なく腹立たしいね。
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作家名: 田亀源五郎
出版社: 双葉社