オメガ初読です。オメガバースの世界観に今ひとつ馴染めず、これまで読みたいと思える作品に出会うことなく言わば食わず嫌いのような感じで触れて来ませんでした。レビュー数の多さと藤峰先生の作品という事もあり、どんな感じなのかと読んでみると、オメガは「そういう世界」というだけで、ストーリーの売りは「有給のあり方」でした。確かに1週間位の連休で有給取るのはかなり難しいですよね。ただ、労働組合でこの作品を掲げて「これが世の理想だ!」と有給申請代表作かのようにアピれるかというと、なかなか主人公が人間味ありすぎて欲にまみれているので、たぶん組合側が窮地に立たされそうな位、鈴谷さんは欲に素直に生きてらっしゃる。。オメガ部分はそこまで強調されていない筋書きだったからか、初読みでも面白可笑しく読むことができました。鈴谷さん位割り切って生きられたらなぁとか羨望の眼差しで読みました…人間性は少し見習いたいかな。