家族になった義理の甥っ子・蘇芳(α)×叔父の丹生(Ω)。αしか生まれないはずの名家でΩとして生まれて冷遇されてきた仁生が、兄の死をきっかけに血が繋がっていない甥を引き取ることから始まるお話。丹生の両親、ひどいな…。境遇はともかく、二人ともあまり暗いところがないので重い雰囲気はほぼありません。イケメンに成長した蘇芳は一途に丹生を想い続けて、態度は大きいけど健気。ずっと保護者として蘇芳を育ててきた丹生はなかなか恋愛モードにならずにもどかしい!オメガバースならではの設定はいろいろあるけど、噛むという行為に関してまったく話が出ないのは珍しいかも。可愛くて意外にHもしっかりめ。いつか真朱が家を継いだら少しは風通しが良くなるのかなあ。作者さんの描く爽やかイケメンがほんとに好きです。