凄く雰囲気のある絵を描かれる作家さんだなと思いました。しかも書き分けが上手なので登場人物(今回は元々少ないけど)が、ごっちゃにならなくていいです。気になる人は気になるであろう…高橋の眉、私は色っぽくて好きです。高橋は端正な顔付きでキリリとしていて、いかにも攻っぽくカッコよく描かれています。一方の石黒は全体的に柔らかい雰囲気に描かれているので、ふんわり受っぽい所が一途さと健気さが相まって愛おしくなります。「やる事やってもお前の事を好きにはならないけど、いいよな?」みたいに、いかにもモテる男が言いそうな強気発言をしていた高橋なのに…見返りを求めない一途な想いって、モテ男をも落としてしまうんですね。ミイラ取りがミイラになっちゃうんですが、全然悪い事ではなくて、むしろそうなっちゃったから幸せになれたんじゃないかなと思います。