尊いって安直な気がするので今まで使ったことがありません。敢えて使うのは、最初こそゲイであることは隠していて、密かに好きだった澤根とセ○レとして付き合っていた新見が、気持ちがきちんと通じ合い正式に付き合い始めて、後輩がカムアウトして嫌がらせを受けていたりその子に言い寄られたり、自らもカムアウトして(しかも生徒会長で生徒総会で言うから事前に学校側に承認を取って)やはり嫌がらせを受けながらも強くなって最後はきちんと卒業するというストーリーがしっかりしていて、この作家さんが何を描きたかったのかがすごく伝わってくる気がしたから。澤根と付き合ってることは卒業までオープンにはしなかったけど澤根はいつだって言って構わない、むしろ言って自分も一緒に対処したいというスタンスで、でも巻き込みたくないっていう新見の気持ちを尊重して心の近さで支えてる。当て馬的な後輩もノンケと付き合うことの難しさをよく象徴してるし、彼女が〜といつもわちゃわちゃっとしながらも卒業後も何かと適度な距離でいてくれるメガネ先輩もほっとする存在でいい。2人は最後まで揺らがず卒業後も一緒の気持ち。うん、全てにおいていい。2人のために家を空けてくれる澤根の家族いい!