完結後に憂鬱な朝にどハマり。特に最初は憎んでいた暁人を最後は愛するまでに変化し人間として成長する怜悧な美貌の家令、桂木智之の人物像に惹かれたのですが、桂木は表情に感情が出ず、小説のように心情が描かれるわけでもなく余白を残した作品であるため、憎んでいた暁人に身体の関係を迫られるというのは相当屈辱的な出来事だと思うのに、そういう感情が見えないことや、暁人が憎まれているはずの桂木にいつからどうして惹かれていたのかなど、気になることがいくつか残っていてそれを知りたくて購入しました。結果、沢山の小作品で本編に入る前のエピソードが描かれて2人の関係性も分かったほか、桂木の人物像についての日高先生へのインタビューで理解が深まり、完璧そうで欠落を抱えて育った桂木が一層愛おしくなりました❣️買って大満足です。三島由紀夫の春の雪に通じる時代、世界観の作品なので映像化希望です!