押見作品の短編。
ぎゅるん!と捻られどすんと落とされるのか?それともゾワゾワ…の短期決戦か?
ワクワクとページを開きましたが、思いのほかあくを感じることもなく高校生の囲われた世界の息苦しさに準じた作品かも。
作者様の狙いがどこなのかはわかりませんので私なりの解釈なんですけども。
題名のごとく差し伸べられた手を取った二人は円舞曲をふわふわと踊るようでした。
尾長さんの表情の変化がとてもいいです。
小さな部屋の中で起きることは二人の見つめ合う瞳の中だけ。
それぞれの心の中で濃密に練りあがって満たされていくのが表情でわかる。
「その時」の爆発力がさすが押見先生。
ぎゃ!っとなりました。いってぇわ~
二人の円舞曲はたぶんちょっと違う音色になってしまうんだろう。
その後のふたりが読みたい気持ちもありますが、さすが短編という終わり方で満足です。
先生の作品の中ではふわり薄味ですよ。
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