そりゃあ相性は最高でしょうけど…犬だよ⁈ という気持ちで読み始めたのですが、さすがの山田南平先生でした。相性抜群の二人が運命の出会いなんですけど、きちんと気持ちの変化を追ってくれているので、漫画内に出てくるモブの声の方々と同化しながら夢中で二人を応援しちゃいます。そして驚くほどキャラクター設定がしっかりされているので、巻数がすすむほどハマります。中盤で出てくる子供時代の事件や家族の関係もとってつけたようなものではなくお話全体の奥行きがひろがるような素晴らしさでした。読み返したときにすでに一巻でこれらのエピソードに絡むコマがいくつも書き込まれていて驚きました。やっぱり人気作を生み続けるプロの漫画家さんて凄いんだな。感動。
本編読んで、スピンオフのためにまた読み直して新たな発見をしたりと何回でも楽しめる作品です。