幼なじみもの。ずっと総一のことが好きだった悠次。大人になって料理人になった悠次は、疲れきった様子の総一に料理を振る舞うのでした。
「総一はあと何度俺の料理を食べるんだろう」って悠次の言葉が心に残ります。あと何度って考えだすと切ないですね。関係ないけど、私もあと何度桜を見ることができるだろうって考えると切なくなります。だからこそ、その限りある経験を大切にしていきたいものですね。
共に食事をとるとか当たり前に思えることも、実は当たり前ではない、有難いことなのかもしれません。
好きだという悠次の想いを受け止める総一がとても男前です。ほっこり心温まるストーリーだと思います。
キノコ菌研究家と学生の短編が一話入っています。
評価は4.5です。