障害について決めつけるようなストーリーでは決して無くて。
同じ障害でも、環境や出会いに恵まれたかどうかで生きやすかったり生きづらかったりそれぞれ違った人生を送っている人たちの中の一例でしか無いと思います。
障害の特性(何が得意で何が苦手)や支援の方法、知識が無いことで傷つけてしまうこと、家族の辛さ、上手くは言えないけど、こういうことを伝えたい作品なんだろうなと。
直接何かをしてあげられなくても、知ることで自分の考え方の幅が広がったように思うので、読んで本当によかったです。
補足ですが、主人公については後天的に発達障害になったとの記載は一言も無く、ネグレトによって幼少期に関心を持ってもらえなかったから、大人になるまで発達障害に「気づくきっかけがなかった」と私は受け取りました。